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auf der Reise~旅の空~

white12211.exblog.jp

作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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ドイツ留学~語学学校と日常~


語学学校に通い始めて数日が経つと、ここでの「日常」が定着してくる。

だいたい、私とフランス人のアリスが授業の五分から十分前に来て、その後にスイス人青年のジル、イタリア人紳士のヴィンチェンツォとノルウェー人のスーラが少し遅れてやってくる。残りの三人は、遅刻したりしなかったり。

朝に買ったパンの写真を撮って、アリスとほとんど通じない会話をする。

いつもつまらなそうな顔をしているスイス人青年は、授業中に質問されても「Ich weiss nicht(わかりません)」とやる気のない返事ばかり。

他の人とも話そうとしないので、そのジルに、あえて笑顔で話しかけてみる。

そういう流れができ始めていた。

ある日、私の顔を見ると、こちらが口を開く前に「Hallo(ハロー)」とジルから挨拶をしてくれた。

おお、と妙に感激しつつ、こちらもいつも通り挨拶をする。

同い年くらいかと思っていたら、実は彼はまだ十六歳で、どうやら人見知りであるらしかった。

私の周りには、結構人見知りが多い。

そういう人たちは、初対面でこちらが愛想よく話しかけてもどこかよそよそしい。

嫌われてるんじゃないか、じゃあなんで嫌われているんだろう、とすごく気になるので、さらに話しかけるようになる。

人見知りだったんだと気づくころには、もう打ち解けていて、長年続く友達になっていたりする。

多少そっけなくても、交流しようという気持ちをなくさなければ、関係はちょっとずつ変わっていく。

どこだってそうだけれど、相手がよほど嫌なヤツじゃない限り、人間関係はいくらでも楽しくできるのだ。

そういう努力には、価値がある。





(ベッヒレという水路。ここに女性が足をすべらせて落ちると、フライブルク出身の男性と結婚する、というジンクスがある)


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(大道芸人や音楽家など、街角アーティストたちがたくさんいる)


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by white12211122 | 2014-10-03 12:38 | ドイツ留学の思い出

by みっこ