auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

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コペンハーゲン旅行記①ニューハウン

コペンハーゲン一日目

12月27日の金曜日、私は翌年の六日まで続く十一日間の一人旅の最初の目的地デンマークへと旅立った。

夕方四時、コペンハーゲンに到着した。あいにくの雨で、散々迷った末、ようやく予約していたドミトリー宿を発見した。今回選んだのは若者向けのファッション的なドミトリーで、フランクフルトよりも綺麗で明るかった。

疲れと雨、そしてまだ四時だというのに空があまりにも暗いので、夜のアマリエンボー宮殿を写真に撮っただけで、第一日目が終了した。少し勿体無い気もするが、今日はゆっくりして、明日は是非アマリエンボー宮殿の衛兵交代式を見たい。フレデリクス教会を見た後、ニューハウン、チボリ公園に向かって歩く予定だった。

デンマークは物価が高いため、コンビニで水一本が四百円以上する。実は今回のデンマーク・イギリス旅行でさらに親への借金が増えてしまったので、できるだけ出費を抑えるために、晩御飯はスーパーで購入して済ませた。

同室になった中国人の女性が「お腹が減った」と言ったので、私はフルーツを、アメリカ人女性はパンをあげようかと申し出たが、彼女はありがとうと丁重に断って、レストランへと出かけていった。帰ってきた彼女はその物価の高さに驚いていたが、四千円以上も出してウサギの丸焼きを食べたというのが面白かった。


コペンハーゲン二日目・前半

朝起きると、両手を上げた状態だった。あまりに疲れて爆睡すると、こういう寝方になるらしい。よく眠ったところで、夕べスーパーで買ったフルーツやパンで朝食を済ませ、すぐに市内散策へと出かけていった。

様々な店が立ち並ぶショッピングストリート・ストロイエで、ワールドギネスレコードミュージアム、そしてアメリカの作家スティーブ・ベリーの著書『テンプル騎士団の遺産』に描かれたラウンドタワーを見つけた。ちょうどこの辺を主人公のマローンが走り抜けたのかと思うと、小説の舞台を歩く楽しみに胸がわくわくした。あの小説を読んだのは高校一年生くらいの時で、少し大げさではあるが、自分がコペンハーゲンを訪れることになるとは予想もしていなかった(あの頃、私の世界は本当に狭かった。どれくらいかと言えば、家から学校までの五駅程の区間が日常の全てだった)。

ニューハウンの街並みを見に行く途中、私は車の往来のある、少々危なっかしい場所から建物の写真を撮っていたため、世話焼きなインド人のおじさんに危ないよ、と注意された。フレンドリーな彼は注意しただけでなく、話しかけたそうな雰囲気を漂わせて、私に近寄ってきた。

デンマークに着いてからの会話は全て英語で、彼は私に、君は日本人か、これからどこに行くんだい、なにニューハウンならこっちだから連れていってあげよう、僕は日本人が大好きなんだ、日本人はみんな親切で優しいからね、僕には日本人の友達が一人いるんだ・・・・・・といったことを英語で喋った。

色々突っ込みたいところがあったが、案内してくれるのは方向音痴の私にとってはありがたい申し出だったので、連れていってもらうことにした。背格好は私と変わらず、四十を超えた、鍛えられていないおじさん一人であれば、もし襲われたとしてもお腹に足刀蹴でも入れればいい、という妙な自信があった。

結果的に言えば、彼は単に日本人好きのフレンドリーなおじさんで、私をニューハウンまで案内すると、僕はこっちだから、と言って去っていった。別れ際にハグを要求されたのには心底げんなりしたが、それよりも、やはりついていったのは浅はかすぎたかもしれない、と自分のガードの緩さを軽蔑し、少し落ち込んだ。

ニューハウンは港近くの美しい通りだった。多くの船に、色とりどりの家々。水面に映るそれらは一枚の絵画のようだった。

立ち並ぶカフェも通りに華を添えており、写真を撮るのが楽しかった。絵の先生をしていた祖母も、かつて写生で訪れたと聞いていたから、旅の報告をするために、ニューハウンの絵ハガキを三枚買って、次の目的地アマリエンボー宮殿へと向かった。

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by white12211122 | 2015-02-27 01:20 | ドイツ留学の思い出 | Comments(0)