auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

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ファンタジー新人賞に挑戦


一月は卒論の口頭試問でしたが、今月はファンタジー小説の新人賞にかかりきりになっていたため、久しぶりの更新です。

さて、ファンタジー作家を目指している方は「最近応募する賞がない!」とお悩みではないでしょうか。特に、長編小説(四百頁以上)。ハリポタが引き起こしたファンタジーブームは最終巻以降下り坂で、ライトノベルはともかく、「児童文学」として西洋ファンタジーで賞を取るのは難しくなっているのではないか・・・・・・と感じています(逆に和風ファンタジーは漫画・小説共に、儚く優しい雰囲気を売りに、広く受け入れられているようですが)。どうしても他国の過去を舞台にするので、「なんちゃって中世」で終わってしまうというのも理由の一つでしょう。

『ナルニア』から入って『ハリポタ』でファンタジーにハマり、『サークル・オブ・マジック』、『ダレン・シャン』、『バーティミアス』、『アルテミス・ファウル』、『指輪物語』etc・・・とファンタジーは一通り読んだので、西洋ファンタジー作家になる気満々でしたが、数年前から和風ファンタジーを書くようになり、そちらの方が受けがいいので、どんどん西洋ファンタジーから離れていました。

今回出したのは、19歳の頃、大学受験を控えた十二月に、ネットで書き始めた小説を書き直したものです。おそらく、これが最後の「西洋ファンタジーもの」になるでしょう(独文から日文へ転科しようとしている今、最後の集大成としてはとてもいいタイミングだと思います)。

これを書いていた頃、受験前で体は薬と点滴でボロボロ、精神的にもきつかった時でしたが、その時読んで下さった方々のコメントで盛り返し(「あのキャラが好き!」と言ってもらえるのが一番、作者冥利に尽きますね)、結果的に勉強のモチベーションを上げるいい手助けとなりました。

そんな思い入れの強い作品、実は20歳の時に一次落ちして、結構な挫折を味わいました。あの時の自分に書ける最高レベルだと思っていたので、これからどうすればいいかわからず、三ヶ月は何も書けませんでした。

そこで和風ファンタジーを書くようになり、半ば投げやりな気持ちで、翌年、ロクに手直しもせずにある賞に出したところ、二次選考まで残りました。

自信を取り戻した私は、ようやく自分に足りない物に気づきました。それは、「妥協しないこと」。もっと具体的に言えば、「建物や風景の描写が足りない」「同じ表現を繰り返すことがある(特に「笑い方」。笑い方一つでも、「唇を歪めるようにして笑う」「淡い微笑を浮かべる」「唇の端だけを上げるような笑い方」など様々ですが、簡単な仕草なだけに手を抜いてしまいます)」、「早く完結させようとして、後半から雑になる」「そもそも中世ヨーロッパの精神史をわかっていない」などなど。

そこで今回、とある出版社が新しく賞を開設していたので、二月は一ヶ月丸々使って、今度こそこの作品を完璧に仕上げよう、と決意しました。一ヶ月間本当に、バイトの前後はカフェで執筆、夜は十時から明け方五時まで粘って、五時間寝て執筆→バイトという日々でした。食事も忘れて、貧血起こしながらの執筆はかなりきつかったです。

その小説と言うのが、元々550頁ありまして、今日仕上がった時には716頁になっていました。雑になりそうになったら切り上げて休憩。休憩中に3DSの「トモコレ新生活」で遊ぶのですが、作品の登場人物のMiを作るわ、頭フル回転のまま眠るので夢に見るわで、「あ、壊れたな」「芸術って狂気から生まれるんだろうなあ」と大げさではなく実感するほどでした。

パソコンの横には中学時代から集めていた資料。建築史を始めとして、色々あります。正直、ここまでしてもまだやり足りないという自覚はあったのですが、今回はこれが自分の限界だと見切りをつけて、数時間前に郵便局で出してきました。

で、何が言いたいかと言うと――とりあえず、「久しぶりに公募に出す」という挑戦は果たしたので、ここに記録しておきます、という話です。後は、こういう場でしか出来ない小説語りをやりたかったので。

一ヶ月で716頁は本当に無茶をやったと思います。ただ、やっぱり自分は短期決戦型で、最近は割と成果を出すようになったので、自分を追い詰めることに味をしめてしまいました。本人である私はいいとして、周りには「食事くらい取って!」と心配をかけたので、これからは口に出さずに静かにやろうと思います(院試の時といい、毎回壮絶です)。

今回自分で成長したなと思ったのは、「自分の欠点を意識しながら書いたこと」「ネットで他人の反応を見なくなったこと」です。ネットで検索すると、その賞に応募する人たちのコメントが出てくるので、ついライバル意識を持って隅々まで読んでしまうのですが、今回はそれをやりませんでした。賞を取れるかどうかも、あまり気にしていません。そんなことする前に、自分と戦わなきゃいけないでしょって話なんですよね。自分の欠点から目を背けて、他人と比べている時点で器がわかってしまうと言いますか。他人と勝負出来るほどのレベルじゃないでしょう、と自分で自分に痛烈な一言を思いつきました。

小説って本当に奥が深いと思います。

三月の目標は、「日本民俗学の研究」です。四月から院が始まるので、せっかく受け入れて下さった教授を失望させないためにも、「努力して春休みに研究しました!」と胸を張れるようにしたいと思います。

挑戦ブログも半年が経ちましたが、まだまだ続きます。



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by white12211122 | 2015-02-25 18:25 | 小説 プロの作家を目指して | Comments(0)