auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

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ドイツ一週間一人旅⑩~ベルリン(4)イーストサイドギャラリー~

ベルリン二日目の朝、私はシュプレー川沿いに残された「ベルリンの壁」跡を見に行った。この壁跡は、全長一.三キロにも及ぶ。二十カ国以上、百十八名のアーティストたちが描いたアート作品に生まれ変わり、「イーストサイド・ギャラリー」と新しく名付けられた。

政治的対立の象徴であった壁が、芸術作品として生まれ変わり、多くの観光客を引き寄せている。カラフルな壁画は、真髄に、真っ向から戦争反対のメッセージを向けたかと思えば、皮肉っぽく、シュールに過去を見つめる眼差しを見せたりもする。

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一.三キロの壁は、長かった。歩きながら、自分は一人でずいぶん遠くまで来たんだな、とここでも考えた。旅の間じゅう、何度も感じたことだ。

ドレスデンとはまた少し雰囲気が異なるが、歴史変動の舞台となった場所は、なぜこうも肌で〈過去〉を感じさせるのだろう。壮大な歴史を感じると同時に、日本にいた頃の自分と、帰国間近の自分がオーバーラップする。

自分をなにか大きなものと比較することというのは、日常生活のなかでそうそうああることではない。このとき、夢に向かって着実に歩を進めていると思っていたのに、一歩すら踏み出していなかったような気がし始めていた。

この先まだまだ、やるべきこと、見るべきものがたくさんある。留学が終わることなんて、小さな終わりにしかすぎない。

頭ではそうとわかっているのに、私は奇妙な焦燥感を覚えていた。まだまだ見るべきものがあるのに、もう終わってしまうのか、と。

ドイツ一週間一人旅は終盤に差し掛かり、日本への帰国も、気づけば一週間後に迫っていた。

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by white12211122 | 2015-07-17 02:48 | ドイツ留学の思い出 | Comments(0)