auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

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金沢を歩く。〈3〉東茶屋街

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東茶屋の近くでバスを降り、鏡花通りを行く。主計町茶屋街から浅野川大橋を渡ると、京都とも鎌倉とも違う、日本情緒あふれる東茶屋街が現れる。

京都が公家文化なら、金沢は武家の文化。都市構造で言えば、隋・唐を模した碁盤目状の都市と、城を中心とした同心円構造の都市。

金沢を小京都と呼ぶ人もいるけれど、金沢は京都とは全く違う街だ。文化も、都市構造も、そこに流れる空気や匂いも。都市構造的には江戸と似ているけれど、小江戸と一言で終わらせてしまうのももったいない。都市のなかに残った江戸文化が、金沢独特の日本文化として、今も発展し続けているのだから。

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犀川と浅野川のことを、人はオオカワと呼ぶらしい。河の外側はカワムコウ。民俗学的には、異界との境界にあたる場所だ。だから、橋に関する伝承が多く残されている。

ぼんやりと橋の真ん中で遠くを見ていたときは、もちろんそんな学問的なことは考えずに、綺麗な水だなあ、いい写真が撮れそうだなあ、としか考えなかった。見知らぬ土地の橋の上から眺める景色は、観光から少し離れて、日常生活に入り込んだ風景のような気がする。

橋の上でしばらく休憩して、東茶屋の喫茶店に入ることにした。

東茶屋のメインストリートを歩く少し前から、急にお腹が痛くなった。朝早くに飛行機で東京から金沢までやってきて(話題の東北新幹線を使わなかったのは、飛行機のほうが宿付きで六万円ほど安かったからだ)、足も疲れ始めていた。

それでも、喫茶店に入るとなれば、やっぱり金沢的な情緒あふれる店で、出来れば和菓子を食べたい。食に興味はないくせに、腹痛よりもその欲を優先したのは、単に和菓子は好きだからというだけでなく、喫茶店やカフェの空間を重視しているからだ。

見知らぬ土地の喫茶店に入る貴重な機会。有名店でもいいし、地元の人が集う隠れ家的な喫茶店でもいい。その地域の雰囲気とこだわりを感じられるような空間に行けば、そこでお茶をするだけで旅の思い出になる。

東茶屋街のメインストリートの中腹あたりで、ある格子戸造りの喫茶店ーー「茶房 素心」を見つけて、並ぶこと十分。抹茶と上生菓子のセットをいただいた。

彼は季節の花、私のところにきたのは、水色にオレンジのラインが入った風変わりな卵形もので、車や新幹線といった乗り物に興味のない私は、それが何なのか、言われるまで気がつかなかった。

北陸新幹線を記念した、新幹線の和菓子じゃないかな。

E7なるものを、和菓子で作ったらしい。しっとりと控えめな甘さが美味しかった。



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by white12211122 | 2015-09-12 06:32 | お出かけ | Comments(0)