auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

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金沢を歩く。〈5〉泉鏡花記念館

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尾崎紅葉の弟子、浪漫的で幻想的な作風の文豪。恋をめぐって、師と恋人の間で葛藤したものの、最後には想い人と結ばれたーー。

泉鏡花と聞いて思い出すのは、まあそんなところ。彼の作品のあらすじは大方知っているけれど、実際に本を読んだことはなかった。金沢から帰って来てから、短い『十六夜』を読み、『神楽坂七不思議』に手をつけて読み始めたくらい。

記念館に行けば、親しみを持って著作を読むきっかけになるだろうと思ったから訪れた。

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館内で泉鏡花の来歴を見て、自分の記憶にあるデータと答え合わせをする。作品を読んだことはなくても、本名や作風といったプロフィールは知っている。それと、どうやらうさぎをモチーフにした物が好きだったということも。

私だったら何をモチーフにしようか。中二病みたいなモチーフは嫌だけど、古風すぎるとダサいし、華美すぎるのは私には似合わない。私が好きな、すずらんの花はどうだろうかーー作品の随所に登場させるとか。作品に登場させたことのある花ならキンモクセイがあるけれど、キンモクセイをモチーフにした物というのは、ちょっと見つかりそうにないから不採用。すずらんなら、ティーカップくらいは見つかるでしょう。

そんなふうに、文豪の真似をして自分のモチーフを考えるのは、楽しかった。

館内の展示品やショップで売られていた、鏡花の作品を現代的に描いた絵本、絵葉書が印象的だった。絵本は重いから、絵葉書とファイルを買って、記念館を後にした。

文学作品よりは経済だとか勉強関連の新書、あるいは流行りの男性作家の本を好む恋人には、あまり面白くなかったかもしれない。金沢には室生犀星の記念館もあったけれど、私だってプロフィールを知っているくらいで愛好家というわけでもなかったから、立ち寄らなかった。

その後は、記念館から近江町市場まで、雨のなかをのんびりと歩いていった。途中、骨董品店や蓄音機の博物館を覗いたり、街の風景を写真に撮ったりした。

雨の日の金沢は、静かだった。

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by white12211122 | 2015-09-13 16:10 | お出かけ | Comments(0)