auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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京都 怪異めぐり⑤~洛北:千日詣り、夜の清水寺~

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酉の刻、暮れ六つ。

夜の七時に、京都は洛北、清水寺を訪れました。

八月十六日は千日詣りの日。

一日の参拝で千日分のご利益があるという、ありがたい日です。

夜間参拝ということで、ライトアップされた清水寺が、群青色の宵闇によく映えていました。

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まだライトアップされる前に、暇潰しに「胎児めぐり」をしました。薄暗い階段を降りていくと、そこには完全な闇が。

視界が黒に塗り潰されて、何も見えません。実際には短い間だったのでしょうが、「先が見えない」と長く感じるものです。

壁を手で伝い歩きながら、だんだんと思考すらも闇に呑まれていきそうでーー思いがけず、不思議な体験をしました。

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たくさんの風鈴が風に揺られて一斉に鳴り響きます。

まだ完全に夜になる前の仄かに明るい宵闇が、人も風景も同じ色に染めて、市内の光が遠くにぼんやりと見えるだけ。

そこへ風鈴の涼やかで凛とした音が加わって、一種の異界的な空間を作り上げていました。

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清水寺にも怪異はたくさんあります。

清水寺の石段下で、滝の音が異常な音を響かせている時は、天狗が荒行をしていると言います。見に行った男は襟首を掴まれて投げ飛ばされ、元いた場所まで戻されていたとか。

ただ元いた場所に戻すだけ、というのが、残酷さがなくて面白いと思います。

後は、七不思議はもちろんのこと、霊気を帯びた石、牛の刻詣り…清水寺は京都の東、四神のうち青龍が守護する方角にありますから、観音の化身である龍が真夜中に音羽の瀧の水を飲む、といった言い伝えもあります。

前回、夜の清水寺を訪れたのは高校の時。ライトアップされた夜桜がとても綺麗でした。人はいましたが、今ほど外国からの観光客もいなくて静かだったような気がします。

今回は久しぶりに、そんな静かな京都を思い出しました。


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by white12211122 | 2016-08-20 20:00 | お出かけ | Comments(0)