auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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カテゴリ:美術館・博物館巡り( 15 )

ルノワール展

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今日は午前中に家事やスーツ一式をクリーニングに出しに行ったりした後、国会図書館に行く前に国立新美術館で開催中の「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」を観てきました。

(前回は近くまで行ったのに定休日でした)

絵って人の好みによりますけど、ルノワールを嫌いっていう人はいないんじゃないでしょうか。

ルノワールの絵は美しい、と知っていても、足を踏み入れて、視線を向けた瞬間から、感嘆のため息が漏れました。
なんて淡くて美しい絵なんだろう、とそればかり。

特に白と水色の中間の色、白昼夢みたいにぼんやりと輝いている様から、目が離せなくなります。

いつもは好みの絵を探して、気に入ったものの前で立ち止まり、あとはざっと長すということが多いのですが、今回はどれも「色彩の美しさ」が光っていて、全部をじっくりと眺めていきました。

題材とか風景の美しさではなくて、ひたすら色が綺麗。

肖像画に関しては、服や背景の色彩の美しさはもちろんのこと、表情のリアリティーに魅せられました。

色彩の美しさは実物を観ないと伝わらない、というのは当然ですが、後で図録を見たときに、実物でないと表情のリアリティーも伝わらないものなんだな、と思いました。

なんでしょう、あの「特別な表情じゃないけれど、瞬間的な感情のこもった、生きた顔」というのは、色彩によって表現されているんでしょうか。

美しいと思った瞳も、図録の絵では光彩に欠けるんですよね…。

会場の混み具合は、昼の三時過ぎということでそんなに混んでいませんでした。

国立新美術館の地下食堂にあるシチュー(フリカッセ)と、期間限定の、同時開催中の「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」にちなんだソーダを注文しました。
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ショップでは図録の他に、ファイルを二枚、絵ハガキを三枚、

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それと…

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「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」を360゚楽しめるという、面白いグッズを買いました。

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こんな感じで、絵の中に入ったような気分を味わえます!っていうのをサンプルで見たんですが、せっかく買ったのに、私の携帯では使えませんでした。結構高いのにショック…携帯使わなくても見れるものが欲しかったです。

コンセプトは素敵なんですけどね…絵の中に入るって憧れです。
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by white12211122 | 2016-07-27 23:00 | 美術館・博物館巡り | Comments(4)
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先週の土曜日、採用試験の後で、両国の江戸東京博物館で開催中の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」を観に行ってきました。

土曜の夕方五時半という微妙な時間帯に行ったので、開催直後でもそれほど人が多くなくて、じっくり観ることができました。

前回行った「俺たちの国芳 わたしの国貞展」や、家にある妖怪図絵で見たことのある絵もちらほらとある一方で、「病気=非日常ということで、病気を妙な形の虫の姿で描く」という新しい情報も見かけました。

妖怪って本当に奥が深いと思います。特に江戸時代の作品の数々は当時の人々の空想の豊かさだとか、創作意欲なんかを感じます。

土偶やアニメ「妖怪ウォッチ」も展示されていましたが、こちらは土偶好きと子ども向けに置いてある感じで、妖怪ウォッチはともかく、土偶と妖怪の関連は「ユーモラスな異形」「自然に対する漠然とした不安の表象」であることらしいですが、どうなんでしょう。土偶に詳しくないので、今度詳しい友人に聞いてみます。

初めて訪れた妖怪展(岩手の遠野でも観たことはありましたが)ということで、初見のものがたくさんありました。江戸時代の妖怪図鑑「百妖図」とか。図録は高確率で購入するほうですが、後からもう一度見たいと思う作品が多かったので、即決で買いました。

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妖怪グッズはあまり購買意欲をそそられませんでしたが、ファイルと化け猫ストラップだけ買っておきました。

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裏の説明によると明治時代に描かれた化け猫の絵が元になっているそうで、江戸から大正時代の妖怪文化展なんかもあればいいなあと思います。百物語怪談会とか、泉鏡花とかーーって、それは私の修論なので、面白いを通り越して助かりますが、さすがに今年はなさそうですね。

江戸東京博物館は前から常設展を観に行きたいと思っていたので、学生証を提示して無料で観てきました(この学生証も来年の三月までかと思うと感慨深いです)。

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展示物のスケールが大きいのが魅力的でした。家のセットや塔、中央にかかる橋など、小さなセットや図を見るよりも体感できるほうが大切だなと思いました。さらにスケールの大きい博物館が出来たらいいのですが、未来の博物館はどうなるんでしょうね。



私は大学の途中まで西洋ファンタジーにしか興味がなかったのですが、当然日本的な物に惹かれるようになってから、こういう妖怪の類いにも興味を示すようになりました。

江戸時代以外にも妖怪文化はありましたが、やっぱり江戸時代が一番盛んで、豊富だったように思います。小説の題材で選んでからは、そういう資料で新しい発見があるたびに気分が高揚するようになりました。

平成を生きる人間にとって、江戸時代は既に断絶された遠い昔、歴史的時代ですから、文化的な作品を通さないとその空気や息遣いを感じられないんですよね。でもそうやって過去の人間に興味を持つことって、視野が広がっていいなーと思います。一番わかりやすい異文化理解じゃないでしょうか。

これからの妖怪展にも足を運びたいと思います。

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by white12211122 | 2016-07-17 10:00 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)
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四月後半の四日間だけ、また大阪に帰省しました。教育実習の事前説明会に参加するために、です。必要なこととはいえ遠いなあ、と思っていましたが、おかげで誕生日をちゃんと祝ってもらえました。

恋人が大阪まで来てくれたので、お礼に大阪を案内することになりました。

初日はあべのハルカスへ。ちょうど展覧会付きのチケットがあったので、その時開催していた「ピカソ、天才の秘密」展も観てきました。

ピカソと言えばシュールレアリスム、ゲルニカ時代の作品しか知らなくてなんとなく苦手だと思っていましたが、今回はそれよりも前の、「青の時代」と「バラ色の時代」の作品展です。

キュビズム時代の作品もありましたが、そちらはあまり惹かれませんでした。印象に残ったのは、「青の時代」。多感な時期の陰鬱とした「青」、青色と言えばシャガールを連想しますが、その青よりももっと暗くて陰を多分に含んだ色は、リアルな静けさを湛えているように見えました。色彩のなかで一番、「青」が深いなあと思います。

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あべのハルカスからの眺めは東京タワーの次に好きです。この日もいい天気で、大阪を一望できました。


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by white12211122 | 2016-05-11 23:00 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)
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今日は大学に行く前に、渋谷道玄坂のBunkamuraミュージアムで開催中の「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞展」に行って来ました。珍しくタイムリーな記事です。

平日の昼間なら人も少ないだろうと思っていましたが、なかなかの盛況でした。

これまで西洋画しか好まなかったため、日本画展との違いがよくわかります。江戸の絵は一枚が小さい、細部まで凝っている、版元の印や古典知識の読み解きが楽しめるーーなどなど。

ということで、一枚の絵からじっと動かない人が大勢出てきます。今回はいつものようにざっと見て気に入ったものの前で立ち止まる、ということが出来なかったので、一枚一枚じっくり観ることになりました。

今回はタイトルからもわかるように、国芳と国貞を対比させる構図を取っています。私はどちらかと言えば国芳の絵が好みでしたが、どちらが好みか忘れてしまうほど、素晴らしい絵が揃っていました。

普段日本で見られない、海外の所蔵だからこそ、観ていて得をした気分になります。

去年から細々と江戸(仮想ではありますが)を舞台にした小説を書いているので、季節ごとの風習、風俗を描いたものに一番惹かれました。着物の柄や舞台裏の絵なども参考になります。

好みの絵のポストカードが販売されていなかったので、図録を購入しました。

三月に新宿の中村屋サロン美術館で開催された「浮世絵 ・水彩画に見る新宿風景展 江戸から昭和まで」もとても良かったのですが、残念ながら図録を販売していなかったので、歌川広重の画集(確か一万円越えの)を研究費で注文しようと思っていたところでした。ついでに国芳の妖怪百景という本も注文しようかな、と思うくらい、いま自分の中で浮世絵ブームがきています。

実は聴講で浮世絵の授業を取っていたりします。留学後に日本情緒に走った永井荷風の気持ちがわかります。

国立新美術館で開催中のルノワール、九月に始まるダリ展も行きたいし、夏に始まる江戸東京博物館の妖怪展にも行きたいし……ご褒美に、と言えるように頑張るしかなさそうです。

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by white12211122 | 2016-05-11 19:00 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)

モネ展+鈴虫寺

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春休みの終わりに母と京都へ行って来ました。

お目当ては一願成就で有名な鈴虫寺。最近はあまりご利益などを信じなくなりましたが、ここだけは未だに信仰しています。前回願い事を叶えてくれたお守りを奉納して、新しいお守りをもらいに行く。願いはもちろん、就活のこと。

でもその前に、京都市美術館に行って来ました。

観たのは、モネ展、「印象、日の出」から「睡蓮」まで。
モネと言えば、昔出張でフランスに行った父が、お土産にマルモッタン美術館で絵本を買ってきてくれたのがいい思いでです。ソフィーという女の子の人形と、絵本。フランス語なので内容はわかりませんが、一生懸命想像力を働かせたのを覚えています。

美術館にはちょくちょく足を運ぶものの、ただ自分好みの絵を探してポストカードを買うのが好き、という程度なので大したことは言えませんが、この人の見る世界はこんなにも柔らかな光に包まれているんだな、と圧倒される思いでした。

モネと言えば睡蓮。その水面から目が離せなくなりました。

一瞬の変化を追いかけて描いているから、本来なら見ることの叶わない「その先の一瞬」までが描かれているような気がして、まるで画家と並んで庭に佇んでいるようなのです。

こんな絵をどうやったら描けるのか。どんな筆運びで、どんな色で。

そう思って、何度も顔を近づけてました。この絵が描かれる工程を見ることができたらーーと考えて、ある日本人を思い出しました。

国立西洋美術館にあるモネの絵は、松方幸次郎がモネから直接買ったものですが(松方コレクション)、モネと同じ時代に生きた富豪だからこその贅沢です。君はそんなに僕の絵が好きなのか、と画家に問いかけられるなんて、夢のようです。

「印象、日の出」はクリアファイルを買いました。印象派の名前はここからついたと言います。透明感のある遠景は、まさに光の陶酔です。

京都市美術館ではこも時同時にルノアール展もやっていましたが、「肌」がテーマで、人物画には興味がないので通りすぎてしまいました。ルノアールの絵は人物画も好きなのですが、ちょっと好みには合わなかったので。

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そして、鈴虫寺へ。五年前と同じように、住職さんのありがたいお話を聞いて、新しいお守りをいただきました。鈴虫寺の近くに満開の大きな桜の木があって、とても綺麗でした。

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by white12211122 | 2016-05-08 23:00 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)

春画展(永青文庫)

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「日文科なら行っておくべきだよ!」

という日文生たちの言葉に釣られて、授業終わりの夕方六時頃に、明日観に行く予定だという日文科の友人と連れ立って永青文庫へと出かけた。

チケットには「世界が先に驚いた」と書かれていた。よくよく見ると、どうやら大英博物館で催された春画展の盛況がきっかけかと思われる。デンマークのコレクションも展示して、といったあたりで、留学時代のことを思い出した。デンマークの美術館で日本画展をやっていたのだが、年末休業ということで観ることができなかった。その後、大英博物館で春画展をやっているのを見かけたけれど、その頃はまだそこまで日本文化を愛していなかったから、無料の大英博物館でわざわざお金を払って春画なんて、と素通りしてしまった。

二度見逃したものを、結局日本で観ることになったということである。江戸を舞台にした作品を書いている最中だったから、何か逃れられないものを感じて、観念して行くことにした。

そういうわけで、春画がどのようなものか、あまりよくわかっていなかった。三枚目までは少し匂わす程度だったのが、四枚目で思わず「うわっ」と声をあげてしまった。純情ぶるつもりはないけれど、予想外の露骨さにうろたえてしまった。周囲にはカップル連れが多く、春画を前にイチャイチャしている。恋人と付き合って四年経ったが、こんな「恋愛上級者」には、まだまだなれそうにない。

一体どこを見ればいいのか。こんな時間帯でも大盛況で、一枚の絵の前に数分立っていなければならないほどだ。途中から着物の柄や背景が気になって、結果としては小説を書くのに必要な雰囲気だけは掴めたような気がするのだが、大勢の人と一緒になって私は一体何を見ているんだろうか・・・・・・と、変な気分になった。

ショップでは喜多川歌麿の『歌満くら』のポストカードを購入した。座敷で愛し合う男女の姿は、口づけを交わしているため顔が見えない。はだけた素肌と密着した様子、絵のなかに漂う情愛の雰囲気から、二人の関係が伝わってくる。春画としてはかなり控え目だったから、というのもあるけれど、二人だけの世界をそのまま閉じ込めたような一枚が一目見て気に入ったため、この一枚だけを買った。

実際に見てわかったのは、やはり春画は芸術だ、ということだ。背景は立派な風景画であるし、単に欲望を満たすために描かれたものではないと感じるものがある。愛の喜びとでも言うべき、温かい何か。時代を超えて通じるものを、肌で感じた展覧会だった。




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by white12211122 | 2015-12-23 08:00 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)

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 丸ノ内駅の北口改札を出ると、すぐ左手に東京ステーションギャラリーという美術館がある。

 間抜けにも私は右手へと歩き、ステーションギャラリーはどこですかと尋ねて、駅員さんに「えっ」という顔をされた。彼女の視線を追って振り返ると、真後ろにあった。年に一回ほどしか通らないにしても、自分の視界の狭さに驚かされる。硝子の壁には大きなポスターが貼ってあった。

 月映展。

 今回の展覧会の題名であり、ある同人誌の名前でもある。

 今回の美術鑑賞は哲学科の授業課題として指定された日本美術で、最初はあまり乗り気ではなかったのだが、展覧会の説明文を読んで「三人の友情」「同人誌」という言葉を見つけると途端に興味を惹かれた。

 身近にファンタジーを書いている友人がいない私にとって、同人誌や小説仲間というのは憧れだった。切磋琢磨だとか、友情だとか青春だとか。

 何故だろう、チラシに載せられた数枚しか見ていないのに、濃密な世界の気配があった。

 三人のうちの一人、田中恭吉は、結核で早い時期に亡くなった。残された二人はたった一年しか続かなかった同人誌の思い出をいつまでも懐かしみ、生涯芸術に携わったという。

 単なる友情がテーマだとは思わなかった。不治の病であった結核は国民病と呼ばれるほど蔓延していた。

 死が間近に迫ることにより、自分がいつか必ず死すべき存在であることを強く意識させられる。友情と死の影、そして追憶。それが、私がこの『月映』に抱いた印象であるが、作品から漂う雰囲気は悲壮感ばかりではない。そこに、作品の魅力があるのだと思う。

 生の限界を感じれば、永遠について考える。肉体が滅びた後も残る「何か」があるのではないかと期待する。死と生について考えを巡らせ、その想いを作品へと昇華させる。

 私は結核にかかってしまった本人よりも、友人の一人である藤森静雄の作品に惹かれた。死にゆく友人を想ったであろう作品にばかり目が向いた。藤森の作品の多くは影をともなっている。

《かげ》をはじめとして、《永遠》《さみしき生のうた》《こころのかげ》。そして、《死によりて結ばれる心》。また、藤森が花言葉を知って描いたかはわからないが、《沈丁花》の花言葉は「栄光、不死、不滅、永遠」である。

 田中から送られてくる書簡を読んで、藤森と恩地孝四郎は死について考え、それを作品としてどう表現するかを考えていたが、『月映』を通して語られる死には、『月映』の発展と永遠への期待、友情と創作意欲が加わって、「死の影」に不思議と希望的な雰囲気を感じた。


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美術館学をきちんと専攻していれば、友情と死にばかり焦点をあてた展示の仕方に疑問を持つかもしれないが、ただの美術巡りを趣味としている私などは、単純にいい企画展示だと納得した。そういうわかりやすい展示のほうが、素人には綺麗にまとまっていると思えるのだが、今回は授業の見学会に参加できなかったため、素人の視点でしか展示を見られなかったのは少し悔やまれる。

図録の他に、いかにもな梅酒があったので、まんまと釣られて購入した。

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それと、いつものように絵葉書を二枚と、小さいファイルを一枚。

本当に影響を受けやすいタチだと思うが、今、私は同人誌をやりたくてうずうずしている。




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by white12211122 | 2015-10-27 19:34 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)
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展望台のついでに、あべのハルカス美術館の「トーベ・ヤンソン展~ムーミンとともに生きる~」も覗いてきました。

人がハマっているものに影響を受けやすいので、ムーミンもそんな感じで気になり始めて約一年。

ムーミンカフェに立ち寄ってみたり、指人形を買って本棚にちょこんと置いてみたり……最近はスナフキンの貯金箱を買いましたが、とうとう展覧会を観るまでになりましたね。

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グッズショップでは小説『ムーミン谷の冬』『ムーミン谷の夏まつり』も購入し、家のなかにじわじわとムーミンが増えています。

最初は単にのっぺりした白い生き物という認識だったのですが。

作者トーベ・ヤンソンの来歴、ムーミン以外の作品が面白く、本格的な絵画も描いていたのが意外でした。幼い頃から芸術の才能があったようです。

さすがに図録は買いませんでしたが、周りにいたムーミンファンは絶対買う、とレジに走っていました。

ムーミンの魅力ってなんでしょうね?

可愛いだけでなく、登場人物それぞれが個性的で、ウィットに富んだ台詞を口にするところでしょうか。

私はクールな旅人、スナフキンが好きなのですが、人気ランキングが気になるところです。

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by white12211122 | 2015-08-11 20:20 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)
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東京では十月から十二月頃まで、汐留で催される「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」展を、鹿児島市立美術館で先取りしてきました。

史学科の美術の授業で紹介された展覧会だったので訪れたのですが、実はこれを観るまでゴーギャンはどちらかというと嫌いなほうでした。よく観るタヒチの絵が、子ども心になんとなく生々しく写って、以来ずっと敬遠していたのです。

ですが、今回の展覧会はタヒチに行く前、フランスのブルターニュ地方、小さなポン=タヴァンという村での作品がメイン。

ゴーギャンは二十年の画業のうち、半分近くをフランスで過ごしたそうです。そのうち、この村で過ごしたのは三年ほど。

決して長くはありませんが、多くの画家たちとの交流、そこで生まれた新たな技法ーー地名からポン=タヴァン派と呼ばれたほどですから、短いからこその濃密な時間が流れていたに違いありません。

パンフレットによれば、ブルターニュ地方は海辺の景勝地で、ケルト文化などの伝統風俗が残る地域だそうです。

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今回好印象だったのは、やはりポン=タヴァンの風景を描いた様々な画家の作品を集結させていた点でした。自然はもちろん、民族衣装や当時の地形、建築などの資料としても面白い。

一番好きだと感じたのはロドリック・オコナーの「月明かりの公園」。その次に夕日が美しいピュイゴドーの「藁ぶき家のある風景」でした。

ゴーギャンの作品は十二点、ベルナールが十点、他は大体五点以内。前半にゴーギャンとベルナールが集中していたものの、後半はゴーギャンの作品が一、二点しか展示会されていなかったため、見終わった後にゴーギャンの印象が薄まっていたのが少し残念でした。

(ゴーギャンの「2人のブルターニュ女性のいる風景」、「玉ねぎと日本の版画のある静物」、「2人の子供」などは私もドイツ留学中に訪れたことのあるコペンハーゲンの美術館、ニイ・カールスベルク・グリプトテク美術館所蔵だそうですが、残念ながら私の記憶には残っていませんでした)。

今回この展覧会に来て良かったと思う点は、ゴーギャン=タヒチと思い込みから離れて、同じ画家の他の画風も観てみたい、ゴーギャンについても機会があればより深く知りたいと思うようになったことでしょうか。

何人か新たに知った画家もいたため、この辺でもう一度、今まで買った図録を見直してみようかな、と思いつきました。

今回ももちろん図録を買いましたが、ポスターにあった「2人の子供」で良かったのに、ずいぶん暗めの絵を持ってきたな、という印象でした。これから図録を買われる方、既に買ったという他の方の感想も気になるところです。
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by white12211122 | 2015-08-10 23:40 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)

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日本のアニメーション美術の創造者と言われる山本二三の展覧会が鹿児島県歴史資料センター 黎明館で催されていたので、二日目、水族館に行く前に立ち寄ってもらいました。

山本二三とは、ジブリ作品(「天空の城ラピュタ」「火垂るの墓」「もののけ姫」)や「時をかける少女」の背景を手掛けた人物。ファンの間では、山本二三の描く雲を「二三雲」と呼ぶそうです。

アニメーションについては全く詳しくないので、この展覧会でまた新たな刺激を受けました。人物がいない、背景のみの絵で、自分がそこに入り込む想像ができる。

小説を書くとき、もちろん頭のなかには自分なりのイメージが広がっていますが、やはり頭のなかなので精密描写に欠ける。ここ最近、特に求めているのが、よりリアルに、読み手が映画を観ているかのように脳裏に場面を思い浮かべられる描写。

映像を喚起させる「言葉選び」の練習をするには、色んな映像を見ておかないといけないんですよね。現実の映像と、空想の世界の映像。前者はすぐ手にはいるとしても、後者はなかなか難しい。

そういうわけで、即決で画集を買いました。旅先でこんなにいいものを手に入れらるなんて、嬉しい。

このブログで更新していたドイツ留学日記でも、時々試みていた「色彩描写」の幅が、もっと広がりそうです。


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by white12211122 | 2015-08-10 12:55 | 美術館・博物館巡り | Comments(0)