auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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カテゴリ:大学院 院試( 10 )

まだ途中なので、随時追加していきます。

・芥川龍之介
『芋粥』
人間関係における負け犬の哀れを、勝ち犬の緩慢と対照して描き、人間の心の満足の問題に触れた。

・井原西鶴
『好色五人女』
浮世草子。当時有名だった事件を素材に五組の男女の愛欲生活を描く。

・大江健三郎
『芽むしり仔撃ち』
太平洋戦争末期、山奥の村に集団疎開した少年たちが、疫病の発生した村に閉じ込められ、自由の王国を建設しようとする。

・里見弴
『多情仏心』
主人公の女性遍歴を通して人間の真心を描く。

・志賀直哉
『小僧の神様』
現実社会での弱者への愛情と、それを救おうとする善意の行為からくる個人の傷心を描いた。

・武田泰淳
『ひかりごけ』
ひかりごけ事件がモチーフ。問いと告発のみが提示され、決して救済が描かれていない。

・太宰治
『人間失格』
人間の生活の営みに適応できずに破滅していく主人公を、作者自身の体験と生涯を投影させて描いた。

・谷崎潤一郎
『刺青』
皮膚や足に対するフェティシズムとそれに溺れる男を描いた。

・長塚節
『土』
作者の郷里・鬼怒川のほとりの農村を舞台に、貧農一家の生活を射精文体で精細に描く。

・夏目漱石
『こころ』
罪悪感や孤独感、人間憎悪の念がついには自己否定に至るという個人主義思想の極地を描く。

・野間宏
『暗い絵』
日中戦争直前の「暗い花ざかり」と表現された時代の青春を描いた作品。左翼運動と友情と恋の苦しみ。

・埴谷雄高
『死霊』
共産主義思想の活動家たちの地下活動とその中で交わされる議論を題材とした。

・二葉亭四迷
『浮雲』
未完。明治中期の功利主義や官僚制の中で挫折していく青年の姿を言文一致体で描いたもの。近代写実小説の先駆とされる。

・三島由紀夫
『仮面の告白』
「私」による一人称告白体で、生まれた時から二十三歳までのエタセクスアリスが描かれている。

・森鴎外
『青年』
一青年の心の悩みと成長を描き、利他的個人主義を主張した作品。三四郎と並ぶ青春小説の代表。



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by white12211122 | 2015-03-09 00:50 | 大学院 院試 | Comments(0)
【江戸時代】
~初期~
・安楽庵策伝
笑話作者。『醒睡笑』

・松永貞徳
俳人。貞門俳諧の祖。『逍遊愚抄』


~前期~
・浅井了意
仮名草子。『御伽婢子』

・井原西鶴
浮世草子・談林派(西山宗因)・矢数俳諧。『好色一代男』『好色五人女』『世間胸算用』

・契沖
国学者。下河辺長流の後を継いで『万葉代匠記』を完成、国学の基礎を築いた。

・下河辺長流
歌人・国学者。歌道の伝統主義の打破を主張。『晩花集』

・近松門左衛門
世話歌舞伎を確立。『出世景清』『曽根崎心中』

・松尾芭蕉
蕉風を確立。『奥の細道』『笈の小文』『更科紀行』『野ざらし紀行』


~中期~
・新井白石
儒学者。『折たく紫の記』

・江島其蹟
浮世草子作者。『世間子息気質』

・小沢魯庵
「ただごと歌」を主張。『六帖詠草』

・荷田春満
国学の提唱者。『万葉僻案抄』

・恋川春町
黄表紙作者。『金々先生栄華夢』

・風来山人
戯作者。(平賀源内)『根無草』


~後期~
・伊藤左千夫
アララギ派。『野菊の墓』

・香川景樹
桂園派。『桂園一枝』

・賀茂真淵
国学者。『万葉考』『祝詞考』

・小林一茶
俳諧師。『おらが春』『父の終焉日記』

・山東京伝
戯作者。『通言総籬』『傾城買四十八手』

・式亭三馬
滑稽本作者。『浮世風呂』『浮世床』

・十返舎一九
戯作者。『東海道中膝栗毛』

・滝沢馬琴
後期読本の代表・因果応報・勧善懲悪。『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』

・為永春水
人情本作者。『春色梅児誉美』

・鶴屋南北
歌舞伎狂言作者。『東海道四谷怪談』

・平田篤胤
国学の四大人の一。『古道大意』

・松平定信
江戸随筆分の代表。『花月草子』

・柳亭種彦
戯作者。『偐紫田舎源氏』


~末期~
・尾崎紅葉
擬古典主義・硯友社・『我楽多文庫』・「~である調」。『多情多恨』『金色夜叉』
・仮名垣魯文
戯作文学の代表。『安愚楽鍋』『西洋道中膝栗毛』

・河竹黙阿弥
歌舞伎脚本作者。江戸歌舞伎を大成。『三人吉三廊初買』

・幸田露伴
擬古典主義。『五重塔』『風流仏』

・小杉天外
ゾライズム。『はやり唄』

・坪内逍遥
写実主義。『小説神髄』『当世書生気質』

・夏目漱石
余裕派・則天去私・反自然派・低徊趣味。『それから』『門』『三四郎』/『こころ』『行人』『彼岸過迄』・『草枕』『明暗』『道草』

・二葉亭四迷
写実主義・言文一致体。『小説総論』『浮雲』

・正岡子規
ホトトギス・和歌改革を主張。『歌よみに与ふる書』

・森鴎外
余裕派・反自然主義・浪漫主義。『舞姫』→『うたかたの記』→『文づかひ』。『即興詩人』『雁』『青年』『高瀬舟』



【明治時代】
~初期~
・岩野泡鳴
自然主義。一元描写を唱えた。『神秘的半獣主義』『耽溺』

・上田敏
『スバル』『文学界』の指導。『詩聖ダンテ』『うづまき』

・河東碧梧桐
新傾向俳句を唱えた。『三千里』『碧梧桐句集』

・北村透谷
浪漫主義、『文学界』。『内部生命論』『人生に相渉るとは何の謂ぞ』

・国木田独歩
自然主義。『武蔵野』『忘れ得ぬ人々』

・高山樗牛
日本主義。『美的生活を論ず』

・東海散士
政治小説。『佳人之奇遇』

・島崎藤村
自然主義・浪漫主義。『夜明け前』『破戒』『新生』

・末広鉄腸
政治小説。『雪中梅』

・田山花袋
自然主義。『蒲団』、『田舎教師』

・近松秋江
『別れたる妻に送る手紙』『黒髪』

・徳富蘆花
浪漫主義。『不如帰』『自然と人生』

・徳田秋声
自然主義・心境小説。『あらくれ』『仮装人物』

・長塚節
アララギ派の代表的歌人。『土』

・長谷川天渓
自然主義。『自然主義』

・樋口一葉
擬古典主義。『にごりえ』『たけくらべ』『十三夜』

・福沢諭吉
明六社・啓蒙思想家の代表。『学問ノススメ』『西洋事情』

・柳田国男
日本民俗学の確立。『遠野物語』『海上の道』『雪国の春』

・矢野竜渓
政治小説。『経国美談』

・山田美妙
硯友社結成。言文一致体の先駆者。『武蔵野』『胡蝶』

・与謝野晶子
浪漫主義。『明星』。『みだれ髪』『舞姫』


~前期~
・有島武郎
白樺派。『或る女』『カインの末裔』

・石川啄木
口語体三行書き。『一握の砂』『悲しき玩具』

・泉鏡花
観念小説。『夜行巡査』『高野聖』『外科室』

・小川未明
童話を文学として確立した先駆者の一人。『赤い蝋燭と人魚』

・折口信夫
民俗学者。『死者の書』『古代研究』

・川上眉山
観念小説。『うらおもて』『書記官』

・北原白秋
唯美派・耽美派。『邪宗門』『思ひ出』

・斎藤茂吉
アララギ派。『あらたま』『赤光』

・島村抱月
自然主義・早稲田文学。『近代文芸之研究』

・高浜虚子
ホトトギスを継承して主宰。『虚子句集』『俳諧師』

・高村光太郎
口語自由詩・『明星』。『智恵子抄』『典型』

・永井荷風
三田文学、スバル、耽美派。『濹東綺譚』『すみだ川』『おかめ笹』

・長与善郎
白樺派。『青銅の基督』

・平塚らいてう
女性文芸誌『青鞜』。『元始、女性は太陽であった』

・広津柳浪
深刻小説。『変目伝』『黒蜥蜴』

・正宗白鳥
自然主義。『何処へ』『泥人形』

・真山青果
自然主義。『南小泉村』『平将門』

・武者小路実篤
白樺派・トルストイ。『友情』『お目出たき人』

・山本有三
『女の一生』『真実一路』『路傍の石』

・与謝野鉄幹
浪漫主義・『明星』。『亡国の音』『東西南北』


~中期~
・芥川龍之介
新思潮派・芸術至上主義。『鼻』『羅生門』『河童』『奉教人の死』『藪の中』『歯車』『戯作三昧』『或る阿呆の一生』『地獄変』

・井伏鱒二
新興芸術派。『黒い雨』『山椒魚』『ジョン万次郎漂流記』

・尾崎一雄
私小説。『暢気眼鏡』『あの日この日』

・梶井基次郎
新興芸術派。『檸檬』

・葛西善蔵
破滅型の私小説作家。『哀しき父』『放浪』

・嘉村礒多
新興芸術派。『業苦』

・川端康成
新感覚派、『文芸時代』。『雪国』『伊豆の踊り子』『古都』『浅草紅団』『千羽鶴』

・菊池寛
新思潮派、『文芸春秋』。『恩讐の彼方に』『父帰る』

・久米正雄
新思潮派。『破船』

・佐藤春夫
耽美派、三田文学、スバル。『田園の憂鬱』『都会の憂鬱』

・里見弴
白樺派。『多情仏心』『善心悪心』

・谷崎潤一郎
耽美派・悪魔主義・反自然主義。『刺青』『細雪』『春琴抄』『痴人の愛』

・直木三十五
大衆文学。『南国太平記』

・萩原朔太郎
口語自由詩による近代象徴詩を完成。『青猫』『月に吠える』

・葉山嘉樹
プロレタリア文学。『セメント樽の中の手紙』『海に生くる人々』

・広津和郎
私小説。『やもり』『作者の感想』

・三木清
昭和十年代の指導的理論家。『人生論ノート』

・吉川英治
大衆文学。『宮本武蔵』

・宮沢賢治
詩人・童話作家。『春と修羅』『銀河鉄道の夜』

・室生犀星
叙情詩人。『性に目覚める頃』『愛の詩集』

・横光利一
新感覚派・『文芸時代』。『日輪』『機械』『春は馬車に乗って』


~後期~
・阿部知二
新興芸術派。『冬の宿』『主知的文学論』

・石川達三
芥川賞。『蒼氓』

・伊藤整
新心理主義。『小説の方法』『鳴海仙吉』

・片岡鉄兵
転向文学。『生ける人形』『鋼の上の少女』

・蔵原惟人
プロレタリア文学の指導的理論家。『プロレタリヤーレアリズムへの道』

・幸田文
戦後の女流作家。『流れる』『おとうと』

・小林多喜二
プロレタリア文学。『蟹工船』

・小林秀雄
近代批評の確立。『文学界』の刊行。『私小説』『ドストエフスキイの生活』

・島木健作
転向文学。『生活の探求』

・高見順
転向文学。『故旧忘れ得べき』

・徳永直
プロレタリア文学。『太陽のない街』

・中野重治
プロレタリア文学・日本プロレタリア芸術連盟。『歌のわかれ』

・原民喜
ダダイズム・プロレタリア文学。『夏の花』『鎮魂歌』

・堀辰雄
新心理主義。『聖家族』『風立ちぬ』

・宮本百合子
プロレタリア文学・新日本文学。『道標』『風知草』

・山本周五郎
時代小説。『日本婦道記』『青べか物語』


~末期~
・鮎川哲也
推理小説(アリバイ崩し)。『黒いトランク』

・井上靖
歴史小説・新聞小説。『あすなろ物語』『風林火山』

・梅崎春生
戦争文学・直木賞。『桜島』

・坂口安吾
新戯作派。『白痴』『堕落論』

・椎名麟三
第一次戦後派・プロレタリア文学・実存主義的傾向。『永遠なる序章』『深夜の酒宴』

・武田泰淳
第一次戦後派。『風媒花』『ひかりごけ』『司馬遷』

・太宰治
転向文学・新戯作派。『人間失格』『斜陽』『ヴィヨンの妻』

・中島敦
漢文調の文体。『山月記』『李陵』

・中原中也
象徴的手法。『山羊の歌』『在りし日の歌』

・埴谷雄高
『死霊』。文学における政治の優位性を排除し、文学の独立性を主張。

・火野葦平
戦争文学・芥川賞。『麦と兵隊』『糞尿譚』

・平野謙
近代文学。『芸術と実生活』『知識人の文学』

・松本清張
社会派推理小説。『点と線』『ゼロの焦点』


【大正時代】
・安部公房
第二次戦後派。『砂の女』『壁』

・荒正人
近代文学、夏目漱石の研究。『第二の青春』『漱石研究年表』

・遠藤周作
第三の新人。『沈黙』『白い人』

・織田作之助
新戯作派。『夫婦善哉』『可能性の文学』

・清岡卓行
戦後の叙情作家、芥川賞。『アカシヤの大連』

・小島信夫
第三の新人、芥川賞。『アメリカン・スクール』『抱擁家族』

・司馬遼太郎
歴史小説家。『竜馬がゆく』『国盗り物語』

・辻邦生
内向の世代。『廻廊にて』『夏の砦』

・野間宏
第一次戦後派。『暗い絵』『崩壊感覚』

・福永武彦
『草の花』『忘却の河』

・星新一
ショート・ショートという短編の方法を創出した。日本SF文学の先駆的存在。『人造美人(ボッコちゃんに改題)』

・堀田善衛
第二次戦後派。『広場の孤独』『ゴヤ』

・三島由紀夫
第二次戦後派。『仮面の紅白』『金閣寺』『憂国』

・水上勉
直木賞。『雁の寺』『一休』

・安岡章太郎
第三の新人。『悪い仲間』『海辺の光景』

・吉行淳之介
第三の新人。『砂の上の植物群』『暗室』


【昭和時代】
~初期~
・井上ひさし
現代戯作作家。『手鎖心中』『ナイン』

・石原慎太郎
戦後世代、芥川賞。『太陽の季節』

・五木寛之
大衆文学、直木賞。『蒼ざめた馬を見よ』

・小川国夫
内向の世代。『アポロンの島』


・開高健
芥川賞、ルポ・エッセイ。『裸の王様』『パニック』

・北杜夫
芥川賞。『楡家の人びと』『どくとるマンボウ航海記』

・小松左京
SF小説(手法的にはタイムパラドックスに成功を収めている)『果てしなき流れの果てに』

・澁澤龍彦
『唐草物語』

・谷川俊太郎
『二十億光年の孤独』『六十二のソネット』

・寺山修司
前衛短歌の代表的歌人。『われに五月を』『空には本』

・野坂昭如
直木賞。『火垂るの墓』

・三浦哲郎
戦後の私小説風作家。『忍ぶ川』

・向田邦子
直木賞。『花の名前』『かわうそ』


~前期~
・大江健三郎
戦後世代、ノーベル賞。『ヒロシマ・ノート』『芽むしり仔撃ち』『同時代ゲーム』

・三田誠広
芥川賞。『いちご同盟』『永遠の放課後』

・村上春樹
『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』『海辺のカフカ』

・村上龍
芥川賞。『限りなく透明に近いブルー』『コインロッカー・ベイビーズ』


~中期~
・浅田次郎
大衆小説。『鉄道員』


~後期~
・重松清
直木賞。『ナイフ』『ビタミンF』



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by white12211122 | 2015-03-09 00:49 | 大学院 院試 | Comments(0)
日本文学用語集

あ行
・悪魔主義
醜悪や怪異などの悪魔的なものに、美や快楽を見出そうとする傾向。(谷崎潤一郎などの耽美派)

・アフォリズム
警句。短く圧縮された断片的な文句で表明された、社会や人生などに関する見解。

・アララギ派
子規没後、子規門下の伊藤左千夫が創刊。「写生」を基本とし、万葉集の研究を特徴とする。

・異邦人論争
特に広津和郎の「カミュの『異邦人』」は広津の反骨的批判精神が、この小説を徹底的に批判し尽くすといった形に発揮され、論争のきっかけとなった。戦後精神史の一環として捉えられる。

か行
・雅俗折衷体
王朝風の雅やかな文体と現代風の俗語体を混ぜた文体。

・擬古典主義
古典芸術を規範とする。明治20年代、西鶴らの古典に学んだ尾崎紅葉、幸田露伴、樋口一葉らの文芸上の立場。

・記録文学
事件や現象を観察し調査して、実状を客観的に記述した文学。独立性のある文学ジャンルとして確立していないが、ノン=フィクションものがこれに属する。

・近代文学
文学者の戦争責任、プロレタリア文学史論など多岐に渡る評論を掲載。戦後文学の主流を形成した。(荒正人、埴谷雄高、平野謙など)

・芸術至上主義
芸術のための芸術。芸術を人生のあらゆる営みの中で至上なものとする態度。

・行動主義
ニヒリズムを否定し、行動的ヒューマニズムを重んじる文学上の主義。阿部知二らが雑誌「行動」を中心に主張した。

・紅露逍鴎時代
写実主義の坪内逍遥、擬古典主義の幸田露伴、尾崎紅葉、浪漫主義の森鴎外が活躍した明治20年代の文学状況。

・国策文学
大陸文学・農民文学・生産文学・海洋文学などを総称して国策文学と呼ぶ。

・群像
講談社発行。戦後を代表する純文学文芸雑誌。「異邦人論争」や「純文学論争」の舞台となった。

・現代思想
青土社刊行。三浦雅士が編集長時代に一つの黄金期を迎えた。ニュー・アカデミズムのブームを生み出す一端となった。

さ行

・社会主義小説
明治から大正にかけて、何らかの意味で社会主義を志向する文学。日清戦争後の社会小説を先駆とする。

・しがらみ草子
by森鴎外。これを舞台に没理想論争が展開された。

・自然主義
理想化を行わず、醜悪なものを避けず、現実をありのままに描写しようとする立場。明治30年代~。

・実存主義
実在の本質を極めようとする文学上の主義。時代、社会によって与えられる観念から自己を切り離し、主体性に目覚めて、人間本来の自由なあり方を求めようとする。

・社会小説
日清戦争後、急速に発達した資本主義の持つ社会的矛盾を背景に、「社会・人間・生活・時勢といへる題目に着目」して書かれ論議を呼んだ。

・写実主義
リアリズムの訳語。主観を排除して現実をありのままに写そうという文学的態度。

・純文学論争
平野謙が発表した「純文学の崩壊」論に対し、伊藤整、高見順、大岡昇平らが反論したもの。結果、純文学、中間小説、大衆文学の垣根が次第に取り払われるようになり、現在に至る。

・象徴主義
主観的情緒を象徴によって表現しようとする芸術上の立場。

・掌編小説
短編よりもさらに短い形式の小説。中河与一が命名。

・白樺派
人道主義、理想主義、個性尊重などを唱えて自然主義に抗し、大正期の文壇の中心的な存在になった。

・新感覚派
現実を主観的に把握し、知的に再構成した新現実を感覚的に創造しようとした。横光利一、川端康成など。

・心境小説
私小説の一種。私小説が作家の実生活の破滅的危機感による緊張と迫力を持つのに対し、生の肯定、調和の世界を志向する。

・新戯作派
戯作により、退廃した戦後の社会を描こうとした。無頼派とも呼ばれる。

・新現実主義
作風や思想の上で現実的であった。狭義には新思潮派を指す。

・新興芸術派
昭和5年、振興芸術派倶楽部として結成された文学者集団。反プロレタリア文学作家の団結を図り、芸術の擁護を訴えた。

・新思潮
第1次から第18次にかけて、東大系の同人誌として断続的に出版された。

・新思潮派
芥川龍之介、菊池寛が中心。理知的に現実を見つめようとした。

・新潮
新潮社発行の文芸雑誌。雑誌は「文壇の『公器』」という公平な編集精神が貫かれた正統派の文芸雑誌として、各時代の代表作や話題作を掲載。

・新心理主義
人間の精神の領域自体を描写するものとして、内的独白や意識の流れなどの新手法を確立した。

・新声社
by森鴎外。「SSS」。文芸結社。

・新日本文学
中野重治、宮本百合子らが代表。戦前のプロレタリア文学の流れを受け、民主主義文学の創造と普及を目標とした。

・人民文庫
プロレタリア文学退廃後、それに続く形で成立した。武田麟太郎を中心とした文芸雑誌。

・新理想主義
人間の高貴性や理想を追及。人道主義。トルストイの影響を受けた。現実の悲惨さに目を背けているという弱点がある。白樺中心。

・新早稲田派
『奇蹟』からおこったので、奇蹟派とも呼ばれる。広津和郎、葛西善蔵らが中心。

・スバル
『明星』廃刊後、森鴎外を中心に石川啄木らが発刊。新浪漫主義の拠点となった。

・政治小説
明治10年代に自由民権運動に伴って発生した、政治目的を有する作品。矢野竜渓『経国美談』、末広鉄腸『雪中梅』、東海散士『佳人之奇遇』。

・「政治と文学」論争
政治と文学の関係をめぐって、昭和21年から3年にかけて、「近代文学」の荒正人らと「新日本文学」の民主主義文学者の中野重治らを中心とした論争のこと。戦後文学論争を引き起こしていった。

・前衛主義芸術運動
第一次世界大戦前後からヨーロッパ各地におこった芸術運動の総称。既成の芸術観を否定・破壊して、革新的な芸術を創造しようとした。

・戦旗
小林多喜二、徳永直、中野重治らの小説の他、蔵原惟人の『プロレタリヤー・レアリズムへの道』に始まる〈芸術大衆化論争〉など。

・則天去私
「私」を追及し続けた果てに、「私」の超克を「天」に則ることに求めようとした人生態度を表す。by夏目漱石。

・ゾライズム
ゾラが提唱。科学的実証的な方法を導入。前期自然主義とも言う。

た行
・第一次戦後派
第一次世界大戦後、フランスなどに起こった芸術上の新傾向。日本では第二次世界大戦後、新文学の創造を試みた野間宏、中村真一郎などが代表。

・第二次戦後派
既成文学の伝統と決別した地点から新文学の創造を目指した。戦後派作家のうちで、やや遅れて登場した一群の作家を指す。

・大衆文学
純文学に対する通俗小説。多くの読者の興味を主眼とし、その娯楽的欲求に応える読み物。大正末のマス=メディアの成立に伴って現れた。

・ダダイズム
当時の社会に広まっていた虚無と幻滅の気分を反映し、非合理・皮肉などで、伝統的権威の一切を否定し、破壊しようとした。日本では関東大震災の混乱期。

・種蒔く人
小牧近江らが執筆し、プロレタリア文学の出発点となった。

・耽美派
美に最上の価値を認め、それを唯一の目的とする芸術上の立場。日本では明治末期に森鴎外や上田敏らによって紹介された。人生の苦悩から逃れて、享楽的な気分に浸ろうとするもの。

・チャレタイ裁判
D.H.ロレンス作、伊藤整訳の小説『チャレタイ夫人の恋人』をめぐって約7年にわたって争われた裁判事件。

・通俗小説
昭和初期に時代小説を大衆文学と呼ぶのに対し、現代に取材した家庭向きの小説を言う。純文学と通俗小説との隔たりは近年狭まる傾向にある。

・低徊趣味
余裕ある気分で人生を眺め、東洋的な詩的境地に遊ぼうとする文学上の立場。

・テーマ小説
明確なテーマを意図的に打ち出した小説。大正中期に菊池寛が「題目小説」として提唱した。多く題材を古典にとり、登場人物に近代的な性格を与える。

・転向文学
プロレタリア文学は戦時下に弾圧を受けた。その結果、共産主義を放棄して書かれた作品を言う。

な行
・内向の世代
昭和45年前後に登場した若手作家の呼称。個人の内面を描く作風を批判的な意味合いで呼んだもの。

・ナップ
共産党支持の日本プロレタリア芸術連盟との合同文学芸術団体。

・ノン=フィクション
事実に基づいて書かれたもので、諸す越と区別していう語。日本での使用は戦後。


は行
・白話小説
中国における口語で書かれた小説。江戸中期から流行。

・八文字屋本
八文字屋から出版された江島其蹟らの著作を言うが、広くは18世紀当時の浮世草子全般を指す。

・反自然主義
耽美派(三田文学)・慶応
白樺派・学習院
理知派・東大

・パンの会
耽美主義の芸術家の談話会。

・風俗小説
純文学と大衆文学との中間に位置し、作者と同年代の社会風俗を外面的に描いた、思想性や批判精神の希薄な写実小説。

・風俗小説論争
中村光夫vs丹羽文雄。批評家側と作家側の意見が噛み合わないまま、それぞれの主張を強調した形で終わった。

・不易流行
蕉風の理念の一つ。「不易」は芸術の永遠に変わらないこと、「流行」は移り変わる芸術を指す。芸術にはこの二面性があり、その本質を離れてはならないということ。

・プライバシー問題、三島由紀夫の「宴のあと」
単に小説のモデル問題だけでなく、日本で初めてプライバシー権が裁判で正面から問題化されたという法制度史的な意義が大きい。

・プロレタリア文学
ロシア革命の影響で大正末から昭和初期にかけておこった革命文学運動。文学における社会性を主張。

・文学界
北村透谷を中心に創刊。透谷は評論活動を積極的に勧め、浪漫主義運動を発展させた。

・文学者の戦争責任
文学者が戦争中どのように自立的な立場を保てたか、あるいは保てなかったか、ということをめぐって、その社会的な責任を追及する議論が敗戦翌年から始まり、人間としての道義的・信義的問題から、文学の実質的な問題に発展し、困難な時代の文学者の表現の風化の問題として、吉本隆明らはこれを批判した。

・文藝
文芸雑誌。戦時中唯一、文芸賞設立によって振興した。サブカルチャーの影響を免れない1990年代の新流文学を「J文学」と名付けた。

・文芸戦線
プロレタリア文学運動の指導的役割を果たしたが、のちに分裂して『戦旗』と対立した。by青野季吉

・平面描写
直接人間の心情を説明せずに、外面的な描写によって、その奥にある内面性を描き出す。

・辺境
ルポタージュ形式から現実の根源を掘り起こす誌面構成が特徴的な文学芸術雑誌。by井上光晴。

・ボーダーレス現象
かつてのような「日本現代文学」という枠では括りきれないようなジャンルの作品が生み出されるようになったということ。

・没理想論争
坪内逍遥と森鴎外の文学批評に関わる論争。
坪内→理想を掲げずに作品を批評。
森→ハルトマン美学によって批評。つまり、美的判断・理想を持つことを主張。

ま行
・舞姫論争
森鴎外vs石橋忍月

・三田文学
永井荷風が主宰した反自然主義の立場の文芸誌。

・明六社
開明派の洋学者に呼びかけて発足した啓蒙家の団体。

・モダニズム文学
現代主義。反伝統主義の総称。大正末期から昭和初期にかけての新感覚派・新興芸術派などに見られる。

・モデル小説
作者以外の実在の人物をモデルとする小説で、自伝・私小説はこれに含まれない。

や行
・野生時代
現在は「小説野生時代」。角川書店が発行するエンターテインメント小説誌。近年はライトノベル作家の起用が多い。

・読本
絵本に対して、文章を中心として挿絵をつけた読み物。

ら行
・理知派
現実をそのまま描くのではなく、理智によって再構成しようとした流派。新現実主義の中心。雑誌「新思潮」。

・浪漫主義
明治中期の「文学界」「明星」などを中心に展開した文学運動。個人の感情を重視し、精神の開放を目指した。

わ行
・私小説
自己の体験を告白的に描いた小説。




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by white12211122 | 2015-03-08 03:28 | 大学院 院試 | Comments(0)

院試を受けたのはつい最近のことだと思っていましたが、それももう去年のこと。その時勉強したことが既に抜けつつあると気づいて、少し焦りました。

そこで、私が院試対策として丸暗記していたリストをこれから①文学用語、②人物、③作品別に挙げていこうと思います。説明文は文末に挙げている資料を写しました。(※これは参考にしてくれ、というものではなく、単なる私個人のメモです。院試お役立ちサイトではありません)

①文学用語
五十音順

②人物
時代別(初期、前期、中期、後期、末期。それぞれ五十音順に表記)

③作品
作家別五十音順
内容の簡単な説明

参考文献
浅井清、篠弘、松井利彦『新研究資料現代日本文学 第一巻 小説1・戯曲』(2000年)明治書院
浅井清、篠弘、松井利彦『新研究資料現代日本文学 第二巻 小説2』(2000年)明治書院
小川義男編著『あらすじで読む日本の名著』(2004)中経出版
小川義男編著『あらすじで読む日本の名著2』(2004)中経出版
小川義男編著『あらすじで読む日本の名著3』(2004)中継出版






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by white12211122 | 2015-03-08 03:27 | 大学院 院試 | Comments(0)

大学院 合否 結果



今日は大学院の合否発表でした。

中学受験と同じような緊張度合い…

合格を確信しながら、不安もあったり…って感じです。

そして、結果は…



合格!!


ようやくホッとしました。


なぜ合格を確信していたかと言うと、面接で教授が合格を匂わせて下さったおかげです。

研究計画表と小論文の出来を褒めて頂き、頑張ってこの修士論文を書いて下さい、と言われたので、半信半疑ながら合格だと思いました。

学部時代の成績は普通、優等生ではないね、とのことだったので冷や冷やしましたが(笑)

これで私も日本文学科の生徒です。

絶対に欲しいと思ったものには食らいつきます(笑)

そういう時は効率性と決意表明で髪をばっさり切るのですが、今回もやれました。

三カ月で転科、大学院進学への挑戦、成功です(*´∀`)やったー

では、次は卒論、小説に集中していきます。


学校の近くのパティスリーで
お茶してきました。


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by white12211122 | 2014-09-26 15:28 | 大学院 院試 | Comments(0)

院試終了

やっと院試が終わりました。

まずドイツ語。去年が「彼は自転車で公園に行きました」和訳とかだったので舐めてたら…今年はなんか難しくなってた!!!!

ドイツ語受験者は私だけ。うーん、満点取るつもりが、出鼻をくじかれ。頭真っ白でした。なんとか解きましたが…足切りだけはやめてっ(情けない)

専門試験は…わかりません。近世、近代、現代選択したら自信のあった現代文がダメだったので、土壇場で別の科目に変えました。これはいい判断だったのではないかと。

面接は…来週の合否結果と一緒に書きます。

それでは、お次は…

卒論A4で25枚を水曜日までに書く!!です(~O~;)

全然着手してなかったので、水曜日までに全力で書ききります。

ではごきげんよう。



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by white12211122 | 2014-09-20 13:22 | 大学院 院試 | Comments(0)

今週末の院試



とうとう、今週の土曜日に院試です。

やるべきことはやったので、ようやく落ち着いて、冷静に試験日を待っている感じです。

今日は地元でオシャレなお店を発見しました♪

そこで、肌触りの良さそうなーーダルマを発見。

そういえば、中学受験の時も買ったなあ…あ、三百円か…

と、買ってすぐに、両目描きました。

我流の縁かつぎです。

受かったら、次のチャレンジ用に後二つくらい色ちがいのダルマ欲しいなあ。

あ、次の更新は院試終了後の20日になります。では。





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by white12211122 | 2014-09-15 23:00 | 大学院 院試 | Comments(0)

ドトールで二時間、完全集中。ただいまお昼ご飯を追加注文して、休憩中です。試験前のやる気ダウン期間からようやく抜け出せました。

昨日は受験票が届き、受験者数が判明しました。

募集人数10人に対して、17人。就職率が去年より良くなったから、院試受験生は少ないかなーとかっていうのは関係がなかった模様(…?)

毎年、秋、春の合計しかわからないので、倍率はよくわからず。


うちの大学院の日文はまず、

①外国語で足切

これで足切をくらってしまうことが多いそうですね。ネット情報とか、実際に経験した人のお話から…
科目は英語、中国語、ドイツ語、フランス語から一つ選択。英語は程々に難しく、満点は無理。
ただし、ドイツ語とフランス語は3級レベル。
私の場合4ヶ月前まではドイツで準一級のコースに通っていたので、まず足切は免れるとして…

②専門
10科目の中から3科目。

私は近世、近代、現代を選択。

近代、現代はそこまでやでるか!?という重箱の隅レベルの暗記をし、分厚い文学史を7冊読んだので(単に通史を知らなかったので。日文出身者はここまでやらなくていいはず)、論述含めて90%の自信あり。

問題は近世文学です。作者作品説明はこれも暗記なのでいいとして、何が出るのか傾向がわからず。過去問は南総里見八犬伝の読解、松尾芭蕉の俳句とか季語、くずし文字が一題。

とりあえず松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶の俳句とか雨月物語とか読んでみましたが、くずし文字はちょっとやって諦めました。

ということで、自信40~50%。


③面接

一般的に、試験の出来が悪かった人は挽回のチャンス、とかそういう感じのアピールタイム。この時の雰囲気で、ああ…とわかってしまうらしい。これは先生によるでしょうから、実際に受けて見ないとわからない。

まあこんなことまとめるより、勉強したほうが効率的ですね、ということで、休憩時間が終了したので勉強に戻ります。



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by white12211122 | 2014-09-12 12:51 | 大学院 院試 | Comments(0)

勉強するのに最適な

カフェで勉強中の管理人です。

院試まで後10日ですが、ここにきて大幅にやる気ダウン。なのに、あ・受かるな。とか謎の自信が芽生えるのは何故なのか…。


タイトルに戻りますが、私は大体カフェで勉強します。追加注文しながら三、四時間。図書館で勉強していた時もありましたが、あんまり好んで行きたい感じでもなく…

家での勉強は、ほとんどはかどりません。家は眠る場所、のんびりする場所とインプットしてしまっているので、結局ほぼ毎日ドトール通い。程よい談笑の声で集中力があがるんですよねー勉強に最適な場所というのは、本当に人それぞれだなあと。家で集中できるのが一番なんですけどね(^_^;)

余談ですが、勉強する人は高確立でアイスティー頼んでる。私もそうだけど、もはや飾りとして置いてあって、思い出したように飲む。私も場所代として払ってる感覚です。

あー…院試まであと10日か…




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by white12211122 | 2014-09-10 13:31 | 大学院 院試 | Comments(0)

院試まで、あと15日!



初投稿です。

ドタバタ挑戦ブログ、と説明に書いた通り、慌ただしい始まりとなりました。

院試まで、あと15日!!

ドイツ留学から帰国したのが5月。

独文から日文に転向しようと思ったのが6月。

我ながら無茶だとは思いますが、気合いと執念なら負けない!!自信があるので、とにかくがむしゃらに勉強しているところです。

好きな言葉は、松本夏実さんの漫画のある台詞…「他人の三倍努力しなさい」

三倍まではまだまだですが、一応三ヶ月の内訳。


6月…文学史の基礎知識養成のため、伊藤整『近代日本の文学史』中心に読書。9月まで留学期間として休学中なのと、就活ゼロ、内部進学(推薦無し)一本な
ので、時間はたっぷり。

7月…単語カードで作家、作品、文学用語、合計300暗記、論述対策を少々。

8月…研究計画書、論述対策、近世文学研究、俳句、作家作品用語の単語カードを60ほど追加暗記。専攻である民俗学の勉強。



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by white12211122 | 2014-09-05 16:01 | 大学院 院試 | Comments(0)