auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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バスに乗って、ボーデン湖に浮かぶ花の島、マイナウ島へと向かった。

そのバスの中で、まだベビーカーに乗っている小さな赤ちゃんが、自分でパンをちぎって食べていた。ふと目が合うと、天使のような微笑みを浮かべながら、小さな手を一生懸命伸ばして、私にちぎったパンをくれようとする。

ありがとう、と言ってありがたく受け取ると、お母さんが赤ちゃんをたしなめながら、こちらにはにっこりと微笑んでくれた。その後、自分のお兄ちゃんにはちぎったパンを投げていたのがまたおかしかった。

別にどうというエピソードでもないのだけれど、そういう一瞬の小さな出会いの全てが、留学が終わった今でも――いつまでも、頭の隅に残っていたりする。


マイナウ島に上陸すると、木々に腹巻のようなものが巻かれていた。寒くないように、という心遣いだろうか。昔読んだ絵本に、そんな話があったような気がして、Hちゃんと笑いあった。

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マイナウ島は自然に花の島となったのではなく、その昔、ベルナドッテ伯爵という人物が、荒れ果てた島を一つの庭園に見立てて、珍しい花々を集めた人口の楽園。温室では熱帯系のエキゾチックな花に加えて、蝶も飛んでいる。

南国のような趣に、少しの間、ヨーロッパでもない熱帯の島を訪れたような気分になった。

マイナウ宮殿に温室、教会、そして周囲に広がる花々。川のように細長く、うねるように植えられている花を、地上の天の川のようだと思った。

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マイナウ島を堪能した私たちは、夕方に列車に乗ってフライブルクに戻り、行きつけのバーで乾杯した。彼女は留学していたハイデルベルクや他の懐かしい街々を周るということで、夜遅くに夜行列車に乗って去っていった。

今までは見送られることのほうが多かった私が、ドイツに来てからは見送ることが多くなった。自分だけその場所に留まって置いていかれるような気がして、少し寂しく思いながら、彼女を乗せた列車を見送った。




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by white12211122 | 2015-05-24 02:34 | ドイツ留学の思い出 | Comments(0)
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三月の下旬に、同じ独文科で一足先にドイツ留学を終えていた友人が、春休みを利用してドイツに来ると言うので、フライブルク中央駅で待ち合わせをして、コンスタンツという街に遊びに行くことになった。

このHちゃん、友人と言っても一緒に遊んだこともなければ、話した回数もさほど多くないのだが、なぜかよく知っているような気になっていた。そう言うと、Hちゃんもそんな気がすると言う。

どうやら、共通のある友人が、Hちゃんに私のことを、私にHちゃんのことをよく話していたので、そんな錯覚が生まれたのだ。

初めて遊ぶのがドイツの見知らぬ街だなんて、面白い。その日は快晴で、カメラがぼやけてしまうほど、街が陽の光に包まれていた。

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コンスタンツと言えば、かつての宗教都市だ。1414年のコンスタンツ公会議が開かれた場所、ハイデルベルクから続くファンタスティック街道の南の終着点――。

ハイデルベルクでは、古城を見てもあまり歴史の舞台に立ったのだという感動がなかった。世界史を勉強していた時に、あまり馴染みがなかったからだろう。その点、コンスタンツの方はよく覚えていた。ここがかの宗教都市か、と密かに感動する。

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この街に着いてすぐに、他とは違う、近世の城のような駅と教会に迎えられて、早くも不思議な異次元の街を訪れたような気分になっていた。

それは、私がこの土地の歴史的背景にある程度馴染んでいて、建築や地質、その他五感で感じられるものを総合して、そこから生まれる「都市の物語性」を楽しんでいるということだろう。

知らない街を歩いている時、その街を把握するために、無意識に作り上げた「物語」の中を歩いているのかもしれない。だから、旅はいつでもファンタジー性を帯びている。

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文字上の「白」と実際に見る「白」は、受け取り方に相違がある。前者は「善悪」「白黒つける」といったように、意味合いがはっきりと分かれている。後者は、明暗をはっきりと分けながらも、背景の空に溶け込んでしまいそうな、抽象性がある。白い大聖堂を見たとき、その抽象性に引き込まれそうになった。

コンスタンツと言えば、もう一つ。

ボーデン湖畔最大の街という顔がある。

ドイツ留学中に見た中で、一番美しい風景が広がっていた。小さな子どものように、「うわあ、綺麗」を繰り返した。日本で見たことのない面白い形をした木、紺碧の湖に、白鳥が優雅に泳いでいる。端にはベンチがあって、水平線が見えないくらい遠くまで広がる湖を心ゆくまで眺めることができる。

「紺碧の水」が私の琴線に触れたらしく、いつまで見ても見たりないと思った。何枚も写真に撮って、それでもその一部も持って帰れないのだと思うと、もどかしくなるほどの魅力にくらくらしてくる。今日が快晴で良かったと、心から思った。

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残念ながらフェリーは四月中頃からということで乗れなかったが、ここを再び訪れる理由が出来たのだから、と考えることにして、次の目的地、「ボーデン湖に浮かぶ花の島」マイナウ島へと向かった。



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by white12211122 | 2015-05-14 11:29 | ドイツ留学の思い出 | Comments(0)

4月の読書

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1370ページ

都市民俗学―都市のフォークソサエティー都市民俗学―都市のフォークソサエティー
読了日:4月30日 著者:小林忠雄
神なき時代の民俗学神なき時代の民俗学
読了日:4月29日 著者:小松和彦
中世なぞなぞ集 (岩波文庫 黄 130-1)中世なぞなぞ集 (岩波文庫 黄 130-1)
読了日:4月24日 著者:
明治妖怪新聞明治妖怪新聞
読了日:4月21日 著者:
土屋の試験に出る文学史―入試に必要な知識だけ覚えられる土屋の試験に出る文学史―入試に必要な知識だけ覚えられる
読了日:4月8日 著者:土屋博映

読書メーター

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by white12211122 | 2015-05-10 02:24 | 先月の読書 | Comments(0)
2015、私のゴールデンウィーク!

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四泊五日の大阪帰省もあっという間に終わり、先ほど家に帰ってきました。

祖母の引越しの手伝いを目的とした今回の帰省では、六箱あったアルバムを二箱半まで減らし、家中の本を整理した他、大きなゴミ袋を10個ほど捨ててきました。

本当はぎりぎりまで手伝いたかったのですが、後は引越しの業者さんに頼むと言うので、飛行機の出発する夜の七時まで自由時間となりました。

急にできたフリータイム。だらだらするのはもったいないけど、遠出するほどの体力もない。

そこで、「大阪の博物館」で検索してヒットした「大阪くらしの今昔館」に母と行くことにしました。場所は大阪キタの街、天神橋六丁目。

さほど期待していなかったのですが、入ってすぐに巨大なジオラマが現れた瞬間、当たりだと思いました。

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「江戸時代にタイムスリップ」と銘打ったジオラマは、江戸時代の浪速の町家、夏祭りの大通りで、一軒一軒細かく再現されています。そして、路地裏までしっかりと。これがもっと広かったらとも思いましたが、なかなか楽しめました。照明と効果音で昼夜と晴雨を変える演出も良かったです。

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江戸の次は明治から昭和までのパノラマ。ボタンを押すと会話が聞こえてきたり、引き続き細部を凝っている印象でした。面白かったのが、お母さんのセリフ。子どもを注意しているのですが、「どついたろか」と言っていたので笑いました。大阪弁は結構きつく聞こえるというか、相手にどう聞こえるか頓着しない気質も加わって、十年住んでいた私でも「ガラ悪いなあ!」と苦笑する時があります。慣れれば親しみの持てる方言なんですけどね。

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特設展の「天下人の城大工 中井大和守の仕事Ⅲ」は、常設展よりもインパクトは薄いものの、大阪の陣の陣形図などが見られて面白かったです。

ショップも充実しているので、資料を一冊買って、ほくほくしながら帰りました。帰る時、母に「行きは標準語だったのに、今は関西弁になっているね」と言われましたが、何がきっかけでチェンジしたかは不明です。最近東京での暮らしのほうが長くなったので、切り替えがおかしくなっているのかもしれません。

そうこうしているうちに夕方になったので、GW渋滞を懸念して、早めに伊丹空港へ。
展望デッキで早めの夕飯を食べて、第二の故郷・大阪を去りました。

伊丹のゆるキャラ「ひこやん」が可愛かったです。
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今回、親戚や友人に「顔つきが大人っぽくなった」と言われたのが印象に残っています。最近よく言われるのですが、受験生の集団クラスを受け持って、親御さん向けのガイダンスを何度か経験したことで、何か意識が変わったのかもしれません。

前回大人っぽくなったと言われたのが、教育実習後。教職が私を成長させてくれるんだ、と思ったらすごくしっくりしました。自分を成長させてくれる仕事に就きたいものです。


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by white12211122 | 2015-05-06 23:20 | お出かけ | Comments(0)
2015、私のゴールデンウィーク!

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今日はGW唯一のお出かけとなるドイツワインの試飲会、「ハウスメッセ」に家族で行ってきました。

甘口と辛口のコーナーに分かれていたので、まずは辛口から回ってみましたが、舌がお子さまなので早々に甘口コーナーへと向かいました。

一番美味しいな、と思ったのがリースリングの「ラッツェンベルガー」。ほのかな酸味のおかげで爽やかな口当たりとなっていて、甘みもしっかりと味わえました。

これが一番美味しい、と番号にマークをつけ、これは普通だな、と思ったものと値段を見比べてみたら、美味しいと思ったものが一番高額、普通と思ったのが一番低価格でした。専門知識はありませんが、舌だけは割りと肥えています。

ところが、二順目では一回目ほど感動せず、だんだん舌が麻痺してきて、最後辺りは味がよくわからなくなっていました。

それもそのはず、三十種類も試飲した上に甘口が続いて、さすがに少し気持ち悪くなりました。

そこで、父がテイスティングのセミナーを受けている間に、おつまみを食べつつ休憩。

父はソムリエの資格を持っているのですが、ソムリエの資格にもいくつか種類があり、今年は一番難しい試験に再挑戦するそうです。この試飲会もその勉強の一環で、下手をしたら、院生の私より勉強しているかもしれません。

「負けていられないなあ……」と思いつつ、今日は休息の一日でした。


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by white12211122 | 2015-05-04 12:45 | お出かけ | Comments(0)

GWとお引っ越し


祖母が一軒家からマンションに移るので、GWはその手伝いをして過ごすことにしました。初日の午前中に、飛行機で大阪へ。

家中の本とアルバム整理(あと半分)だけで、二日が過ぎてしまいました。最近いらない物を捨てるのにはまり出したため、手際自体は悪くないのですが、とにかく量が多い。三代~四代分のアルバムが特に手強く、一軒家の歴史を感じています。

写真整理は本人よりも、思い入れの浅い第三者がやるに限ります。本人がやってしまうと、どうしても、思考が過去に引き摺られる。

あれもこれも取っておきたい、となるので、分厚いアルバムから必要な写真だけを選出し、台紙から慎重に引き剥がして、薄いアルバムに移しかえる作業に、時々確認をはさんで、黙々と数をこなしていきます。

他者の記憶を覗いて仕分けする作業が、こんなに疲れるとは思いませんでした。


ところで、六月末には某小説大賞が待ち構えているのですが、なんだか書く気が起こらず、真っ白なレポート用紙の上でペンが迷子のようにさ迷うばかりです。

気分が乗らないのは、どうしようもない。かえって外的要因と考えるほうが気楽になれるので、風水の本を買ってみました。

風水といえば、根拠のないスピリチュアルなもの、という印象でしたが、開いてみると「感覚に根付いたお片付け論」でした。

今年は色々整理する年なのかも、と思い始めていたところだったので、試しに風水を取り入れてみようと思います。

GWの合言葉は、「心機一転」で!


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by white12211122 | 2015-05-04 00:44 | Comments(0)