auf der Reise~旅の空~

white12211.exblog.jp

作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

ブログトップ

<   2015年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧

春画展(永青文庫)

c0330562_03351935.jpg

「日文科なら行っておくべきだよ!」

という日文生たちの言葉に釣られて、授業終わりの夕方六時頃に、明日観に行く予定だという日文科の友人と連れ立って永青文庫へと出かけた。

チケットには「世界が先に驚いた」と書かれていた。よくよく見ると、どうやら大英博物館で催された春画展の盛況がきっかけかと思われる。デンマークのコレクションも展示して、といったあたりで、留学時代のことを思い出した。デンマークの美術館で日本画展をやっていたのだが、年末休業ということで観ることができなかった。その後、大英博物館で春画展をやっているのを見かけたけれど、その頃はまだそこまで日本文化を愛していなかったから、無料の大英博物館でわざわざお金を払って春画なんて、と素通りしてしまった。

二度見逃したものを、結局日本で観ることになったということである。江戸を舞台にした作品を書いている最中だったから、何か逃れられないものを感じて、観念して行くことにした。

そういうわけで、春画がどのようなものか、あまりよくわかっていなかった。三枚目までは少し匂わす程度だったのが、四枚目で思わず「うわっ」と声をあげてしまった。純情ぶるつもりはないけれど、予想外の露骨さにうろたえてしまった。周囲にはカップル連れが多く、春画を前にイチャイチャしている。恋人と付き合って四年経ったが、こんな「恋愛上級者」には、まだまだなれそうにない。

一体どこを見ればいいのか。こんな時間帯でも大盛況で、一枚の絵の前に数分立っていなければならないほどだ。途中から着物の柄や背景が気になって、結果としては小説を書くのに必要な雰囲気だけは掴めたような気がするのだが、大勢の人と一緒になって私は一体何を見ているんだろうか・・・・・・と、変な気分になった。

ショップでは喜多川歌麿の『歌満くら』のポストカードを購入した。座敷で愛し合う男女の姿は、口づけを交わしているため顔が見えない。はだけた素肌と密着した様子、絵のなかに漂う情愛の雰囲気から、二人の関係が伝わってくる。春画としてはかなり控え目だったから、というのもあるけれど、二人だけの世界をそのまま閉じ込めたような一枚が一目見て気に入ったため、この一枚だけを買った。

実際に見てわかったのは、やはり春画は芸術だ、ということだ。背景は立派な風景画であるし、単に欲望を満たすために描かれたものではないと感じるものがある。愛の喜びとでも言うべき、温かい何か。時代を超えて通じるものを、肌で感じた展覧会だった。




[PR]
by white12211122 | 2015-12-23 08:00 | 美術館巡り | Comments(0)


c0330562_03325530.jpg

 新しいメンバーを一人迎えて、四人になった「カフェ会」第二回目の今月は、「クリスマス&忘年会」ということで新宿の「キリストンカフェ」に集まった。大学時代に二、三回、A氏と二人でカフェ巡りをしていたのが始まりで、そこにHちゃんをお呼びして「月一で集まる会」となったのが、ちょうど去年の十二月。カフェ会史的には、一周年記念でもあった。

例によって私が「プレゼント交換しようよ! 女子っぽいし青春っぽいから!」と言い出したのを快く承諾してくれたため、千円以内(非常にセンスの問われる金額である)のプレゼントを、見ず知らずの他人のバースデーソングに合わせてぐるぐると回した。

それぞれ性格の表れるプレゼントだったと思う。私は「クリスマスブーツのお菓子とお菓子の家の小物入れ」、A氏は「花柄のクリーニングクロスとレトルトのおかゆ(本鰹)」、Hちゃんは「ふわふわ靴下とアイマスク」、Nちゃんは「スケッチブックと鉛筆その他文房具」で、私はA氏のプレゼントをゲットした。メガネやカメラのレンズ拭きが欲しいと思っていたところだったので、とても嬉しい。新年から早速使わせていただこうと思う。もちろん、おかゆの味も楽しみだ。

全員そこそこに酒好きであるので、二時間の飲み放題で気分よくそこそこに酔っ払い、「クリスマス女子会なんだからプリクラは絶対!」とこれまた私の主張によりプリクラを撮り、マリオカート対戦で会は締めくくられた。

一月の日程も、すでに決まっている。中旬だけれど初詣、それもいくつかの神社を巡る活発な新年会だ。二月は二度目のバレンタイン会。来年は四人のうち三人が人より長かった学生生活を終えて、それぞれどういう道を歩いていくか、これからも定期的に会えるのか、わからなくなる。

「ずっと一緒」なんてことを本気で望む歳でもないけれど、末永く私の思いつきにお付き合いいただきたいと思う。


[PR]
by white12211122 | 2015-12-22 00:00 | カフェ会 | Comments(0)

2015年紅葉狩り②高尾山


c0330562_03302933.jpg

一ヶ月ほど前に高尾山で紅葉狩りをした。昭和記念公園に行ったのが高熱で倒れた三日後で、高尾山はその週末。さすがに登山は自重しようと思っていたのだが、ロープウェイが二時間待ちだったため、結局歩くことになった。

 登山なんて、私の通っていた女子校の恒例行事である「冬の金剛登山」ぶりだろうか。それに比べればどうということもないが、紅葉シーズンの山は大混雑だった。人、人、人。進むスピードもゆっくりだから、足にくる。

c0330562_03282799.jpg
c0330562_03284625.jpg

 途中、天狗ドッグという名物ホットドッグで腹ごしらえをしたあとは、頂上までひたすら歩き続けた。

c0330562_03295285.jpg

 なんで私は山登りをしているんだろう、と根本的な疑問が浮かぶ始末だ。山で紅葉狩りという爽やかなイメージだけを思い浮かべて、デートのチョイスを間違えたような気がする。

隣を歩く元山岳部の恋人は、さすがに登山馴れしている。後ろからリュックを掴んで引っ張ってもらっていると、そんな光景を至るところで見かけた。やけにカップルが多い。登山初心者向けと聞いていたから、デートスポットとしても有名なのかもしれない。

高尾山と言えば天狗だから、デートコース云々という話よりも、天狗伝説ばかり調べていた。天狗はもともと日本のものではなく、インドで「流星」を指す言葉が中国で「天狗」と訳されて、それが日本へと伝わった。日本の文献に初めて「天狗」が出てきたのが、日本書紀の舒明天皇(629-641年、第34代天皇)の時代。流星を天狗と呼んだことから、最初は中国と同じように、自然災害を指す言葉だったことがわかる。妖怪や神として語られるのは、それからもっと後の時代のことだ。赤い顔に長い鼻をした山伏のイメージが定着するまでの変遷については詳しくないし、それを調べる余裕もないけれど、魅力的な研究であることは確かだ。

c0330562_03293577.jpg

天狗が出てこないだろうか。ちらりとそんなことを考えたけれど、怪異と出会うことなく、私と違ってしっかりとルートを考えていたパートナーのおかげで、途中からは人の少ない道を歩くことができた。

c0330562_03301280.jpg
c0330562_03280462.jpg

一面赤く色づいた山々の景色――ではなかったけれど、黄色い山々と遠くに見える富士山の景色は幻想的だった。夕暮れの近づく空に、ここまで歩いてきたという達成感を感じる。

c0330562_03310474.jpg

下山の時は灯りもない獣道を歩き続けて膝が文字通り震えたけれど、無事に駅までたどり着いて団子をほおばると、それまでの疲労が吹き飛んだ。

今年はお月見から始まって「きちんと」秋を感じることができた。来年は就活・教育実習・修士論文と慌ただしい一年になるため、秋頃にどうなっているかはわからないけれど、出来ることならどんな時でも余裕を持って季節を感じていきたいものだ――と思う。



[PR]
by white12211122 | 2015-12-20 00:00 | お出かけ | Comments(0)

ほぼ一ヶ月ブログから消えていましたが、なんとか本年度最後の発表が終わって心穏やかになりましたので、紅葉狩りとか小説の結果とかをつらつら書いていこうと思います。


~母と昭和記念公園で紅葉狩り~
c0330562_01175082.jpg


 十一月の半ば、急に高熱を出して倒れた。三十九度の熱なんて何年ぶりだっただろう。風邪の症状はないものの、関節がひどく痛むものだから、検査の結果が出るまでインフルエンザかもっと悪い病気(高熱と腰痛の組み合わせをネットで検索すると、かなり怖い病気がヒットする)かと思いこんでかなりひやひやさせられた。

 検査の結果、単なる冷えと疲労による炎症とわかったのだが、点滴に加えて四日間の絶対安静を言い渡されたため、病名は忘れてしまったが、なかなか重い症状ではあった。

 二日間はベッドの上でおとなしくしていたけれど、何故かこういう時に限って、日頃読みたいと思っていた買い置きの本を読む気になれなくて、暇を持て余してしまう。

 三日目の昼、とうとうじっとしていることに耐えられなくなって(窓から差し込む晴天の光りを見て、ああ外に出たかった、本当は紅葉狩りでもしようと思っていたのに・・・・・・なんてイライラしていたら治るものも治らない、という謎の主張を振りかざして)、母と昭和記念公園へと繰り出したのだった。

c0330562_03241670.jpg


c0330562_03244889.jpg


 ところが、そうまでして出かけたというのに、お目当ての紅葉はまだ色づいていなかった。仕方がないから、唯一綺麗な赤色をしていた一本を大量に撮った。外国人観光客も日本人も入り混じって、その一本に大勢が群がっていた。目の高さにある紅葉に群がる人々というのは、かなりシュールだった。

c0330562_02244018.jpg
c0330562_02245226.jpg

 紅葉狩りって、こんな感じじゃなかったはずだ。強烈な違和感を残した紅葉狩り第一弾となったが、帰って写真を確認してみると、なかなかいいものが撮れていた。

 昭和記念公園自体は広くて落ち着けるし、いい公園だった。ヘリコプターの轟音にイライラさせられた時もあったけれど、それさえなければ多少足を伸ばすことになっても、ここで短い秋を味わいたくなる。
c0330562_02260683.jpg
c0330562_02252080.jpg
c0330562_02253632.jpg
 夕暮れの柔らかな茜色に染まった雲と、水辺に整然と並んだ木々をスクリーンのように映し出した水面の輝き。熱の名残で火照った体を吹き抜けていった風、木漏れ日。

 本来特別ではないものを感じるのにわざわざ電車に乗って出かけるのかと思うと、自然の少ない都市生活の窮屈さといったものを、いまさらのように思い出した(だから少しでも生活に緑を取り入れようと、ここの売店でパセリの栽培キットを買ったのだが、日照時間が足りないせいで、二週間で枯れてしまった。どうしたものか……)。

c0330562_02250644.jpg




[PR]
by white12211122 | 2015-12-18 02:57 | お出かけ | Comments(0)