auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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節分@カフェ会

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カフェ会もとうとう二週目の二月を迎えました。去年は私が「バレンタイン会をやろう! 女子っぽいから!」と言い出して、表参道の人気店に二時間並んでチョコフォンデュを食べましたが、今回は「あえて節分をやろう! 本気で豆まきしたら絶対面白いから!」ということで節分会になりました(皆いつも快く承諾してくれるので、「本当にいいのっ?」と、たまに焦ります)。

当初はどこか場所を借りて豆まきをするつもりだったのですが、いい場所が見つからなかったので、大人しく東京タワーの追儺式に参加することになりました。今回は一人来られなかったので、初期メンバー三人です。

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朝御飯が恵方巻き。きちんと決められた方角を向いて恵方巻きを食べるなんて、一人暮らしを初めてから一度もやりませんでした。季節ごとの風習を守るって、なんだか健全な人間になったような気分になります。午前中に東京タワーにいるというのも不思議な気分でした。

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人間の欲とは、というお坊さんのありがたいお話の後、豆の他にお菓子やその他もろもろが振ってきました。欲を煽るようなものを投げていいんだろうか、と思いつつ手を伸ばしていると、後のほうでおばあさんが「きゃあ、怖い!」と叫ぶので振り返ったところ、怖いと言いながら鬼の形相で突進していく姿を目の当たりにしました。どこからそんな力が沸くのかと思うくらい、人ごみを掻き分けて前へと進んでいきます。

東京タワーのマスコットキャラのような顔になりました。

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その後、東京タワーの近くで追儺式をしているお寺があると聞いて、そちらに移動しました。すごい人だかりです。芸能人が豆まきをするようで、ちらりと中村玉緒さんをお見かけしました。中村玉緒さんと言えばNHK木曜怪談の「悪霊学園」だ、なんて思うのは私だけでしょうか(広末涼子さんが竹刀持って「悪霊退散!」って言うシーンが好きでした)。

真ん中のほうに三人で立っていたのですが、後ろから物凄い勢いで流されていき、三人は散り散りに、気づけば一番前で鉄柵との板挟みになり、何度も運営のおじさまに助けていただきました。大勢のなかで窒息するかと思いました。こんな時は護身術も役に立てません。

書いているとあの時の疲れがどっと甦ってきます。

とりあえず、来年の二月はのんびりしたいなあ、と思うのでした。


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by white12211122 | 2016-04-29 22:25 | カフェ会 | Comments(0)

神社巡り@カフェ会

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一月のカフェ会のテーマは「神社めぐり」でした。

初詣は十三歳の頃から毎年、中学からの親友と大阪の四天王寺へ出かけているため、東京で一月に参拝するのはこれが初めてです。

まずは新宿のアルタ前で待ち合わせをして、繁華街の真ん中にある花園神社へ。

花園神社は江戸幕府開府の前から、新宿の総鎮守として信仰されていた神社で、芸能浅間神社には多くの芸能人が訪れているそうです。

芸能ということで、ここでは小説のことをお願いしておきました。

狐の可愛いおみくじが売っていたので、皆で購入。表情が二種類あったので、私はキリッとした目つきの狐を選びました。

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おみくじの結果は中吉か吉のどちらかだったような。その時は一喜一憂するのですが、結果ってあまり覚えていられないんですよね。最近はとにかく「ひたすら努力しろ」というお告げばかりなので、気が引き締まります。


そのまま歩いて、今度は新大久保の皆中稲荷神社へ。雑多な街中に埋もれるように、ひっそりと佇んでいました。

ここは賭け事にご利益があるそうで、金色の弓と矢が入った「的中御守」を買っていきました。その後、スクラッチの宝くじに挑戦してみましたが、当たらず……欲は出さずに、気長にご利益を待つのがいいようです。

昼食を済ませて、お次は早稲田駅近くの穴八幡宮へ。開運、商売繁盛にご利益があるそうです。この日は多くの露店が出ていてとても賑やかでした。甘酒を飲んで、お店の方に四人の記念写真を撮っていただいて、しばし歓談。

そして、最後は雑司が谷の鬼子母神。レトロな駄菓子の屋台を懐かしみ、団子でお茶をして、今日のカフェ会は終了。

歌舞伎町を通り抜ける途中で変なお兄さんに遭遇しましたが(お兄さん「俺の社長がメシおごるから!!おいでよ!今何人女の子集められるか勝負してんの!!」友人「アヤシイ人だ!!なんかついてくる!!」お兄さん「アヤシクナイヨ!俺の社長がーー」)、よく歩いて、今回もとっても楽しいカフェ会でした。

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by white12211122 | 2016-04-29 21:41 | カフェ会 | Comments(0)

25歳になりました。

二十二日に、とうとう二十五歳――二十代の半ばになりました。

友人は社会人三年目だったり、今年結婚したり。

昔は精神的に老けすぎている、と言われるくらいだったのが、今はみんな大人だなーと背中を眺めている気分です。

そんなある意味贅沢な時間も、後もう少しですが。


誕生日に、前から気になっていたジル・スチュアートのホロスコープネイル、おうし座のマニキュアをいただきました。

ネイルにはほとんど興味がないのですが、数年前、部活の同期にプレゼントされたジル・スチュアートのネイルがとても綺麗な色だったので、それ以来ここのマニキュアだけは好きになりました(私は彼女のことを密かに、おしゃれ女子の師匠として見ています。最近はネイルアートまで出来るそうで、私もこっそり真似したくて、書店で本を購入しようとしたのですが、結局買ったのは『スパイスだけで作る黄金比カレー』でした。人間向き不向きがありますよね)。

ジル・スチュアートのネイルを塗るとちょっぴり大人女子な気分を味わえていたのですが、そろそろ本当の「オシャレな大人」を目指す時がきてしまいました。就活が終わったら、たぶん……。

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by white12211122 | 2016-04-28 23:02 | 近況 | Comments(0)

近況まとめ。

約七か月ぶり風邪をひいて療養中ですが、じっとしていられないので連続更新中です。

ようやく年末の関西めぐりを更新しましたが、二月には北鎌倉、三月には白川郷、先週は大阪を案内することがあったので大阪観光の話、など書きたいことが多すぎて、下書きをかなりため込んでいます。

今年は就活、教育実習、修士論文の三重苦。特に就活と修士論文は考えるだけでさすがに冷や汗が止まりません。

三月に小説関係で盛大に挫折しましたが、既に「今それどころじゃない! 就職できなかったら自力で生きていけない!」ということで、心に引っ掛かりはあるけど本当にそれどころじゃない、という気分です。今さら記事に書くようなことでもないので、これで終了。

テニスは三月でやめました。一つ上のクラスに上がったのですが、初級コースなのに三年以上続けているマダムたちが大勢いて、「前の少人数クラスの人たちと仲が良かったから楽しかったんだな」とか、「披露する場所もないし、なんだかこれ以上は上手くなれないような気がする」、「筋肉をつけたいんだけどそんなにつかない」、「月曜八時固定は厳しい」などといった理由により退会して、今度はキックボクシングを始めました。

初級コースなので、やることはミット打ちなど、少林寺をやっていた頃の練習とよく似ています。何も考えず単調な動きをしているのが好きなので(だから伸びないのですが)、楽しんで通えています。基本的にはレディースのクラスを週に一、二回ほど、日曜日の朝にヨガを。まだ通い始めたばかりですが、自分のペースでふらりと参加できるので続けられそうです。ちょっとだけ筋肉も戻ってきました。

たまに無心で蹴り続けたりしていると、相当危ない顔をしているのか、それとも体調が悪そうに見えるのか「大丈夫ですか?」と声を掛けられてしまいますが、知り合いも固定メンバーもいないのでのびのびやっています。

他にも…なんだか思い返すと濃厚な数か月だったなと思いますが、このへんで。



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by white12211122 | 2016-04-28 18:44 | 近況 | Comments(0)

合計で約三年ほど塾講師のバイトをしていましたが、今回担当した中学受験生を見送って、とうとう二月に退職しました。個別で担当していた二人は第一、第二志望共に合格、集団クラスの生徒さんも、第一志望を逃して悔しい思いをさせてしまった子もいましたが、志望した学校にはみんな合格してくれました。

個人的に連絡先を交換してはいけない決まりになっているので、大学に入る頃には私のこともすっかり忘れられているでしょうが、「誰かの通過地点に未熟ながらも教師として立てた」、「自分の信じるノウハウで合格の手伝いができた」ことは、とてもいい経験になりました。

そして、私の最後のお仕事は進学激励会。

簡単な司会をやらせてもらいましたが、一番力が入っていたのはレクリエーションのロシアンルーレットだったかもしれません。こんなものをやろうと言い出したのは、もちろん私です。喜々としてシュークリームにわさびとからしを入れて、準備完了(準備しながら笑いが止まりませんでした。こういうイタズラ系は大好きです)。

食べるのは生徒ではなく、社員さんを含めた講師陣(生徒にそんなひどいことはできません)。何人の先生がハズレを食べたかを当てる、というゲームですが、実は全部に仕込んでいました。食べた瞬間、私以外の全員が悶絶。私も食べたのですが、以前カラオケのロシアンルーレットで食べさせられたハバネロ入りのたこ焼きで耐性がついていたのと、大笑いしていたせいで味がわかりませんでした。もっと強烈だと思っていたのでがっかりしましたが、生クリームと混ざって気持ち悪かった、と全員がぐったりしていたので、まあよしとします。

生徒に大好評だったので第二ラウンドもやりました。「まだ食べさせるのっ?」という社員さんの悲鳴は今でも鮮明に覚えています。今回はちゃんとロシアンルーレットでしたが、社員さん三名撃沈、私ともう一人の学生バイトくんは免れました(私の分は社員さんに選んでもらったのですが)。生徒さんはみんな大笑い。普段口うるさい教師のダメージを受けている姿が相当面白かったようです。

その後の教師からのメッセージは、どの先生も本当に素晴らしいなと思いました。これまで何人もの生徒たちを見送って来たという経験値の違いもそうですが、人を惹きつけるスピーチ力、「自分らしさ」に溢れたエール。

私のエールはレクリエーション後のトップバッターということで、雰囲気をがらっと変える力が必要だったのに、ちょっとゆるかったな、と後になって気になりました。でも、最後まで「あの人のほうがうまいな、悔しいな」と思える環境にいられて本当によかったと思います。追いかけたいと思える背中がないのは、本当につまらない。

高校時代のある時、自分は努力しないのに、努力している人の悪口を言って足を引っ張ろうとする人たちに囲まれていた時期がありました。その嫌悪感から「自分はあの子たちとは違う」と証明したくて必死に努力した結果、井の中の蛙状態に陥って、「つまらない」と言い続け、そのつまらない状態にある原因を全て周りのせいにする――という、なんともつまらない時間を無為に過ごしてしまいました。

つまらない状態をはねのける力も、面白いことを見つけようとする努力もしてこなかった自分。あの時一番つまらなかったのは自分じゃないか、と気づけたからこそ、あの時よりはずいぶんマシな今があるのも確かですが、あの時の鬱屈した気分を忘れずに、謙虚な気持ちでいいものを吸収していこう、と新たに思えた最後の一日でした。

ちなみに、激励会後にあった会議ではちょっとだけお別れのスピーチをさせてもらいましたが、やって来たバイトさんたちにも余っていたシュークリームを食べさせて、大勢を撃沈させてから去るという暴れっぷりだったため、後日企画してもらったお別れ会では散々罵られました。楽しかったです。




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by white12211122 | 2016-04-28 18:18 | Comments(0)
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宇治を散策した翌日に、今度は両親と再び京都散策に出かけました。

今回は、小説に書いたことがありながら行ったことのなかった上賀茂神社と、あまりにメジャーすぎて行くことのなかった金閣寺がお目当てです。

まずは世界遺産である京都最古の神社、上賀茂神社から。昔、大正の京都を舞台に短い小説を書いたことがありました(ページ数、完成度共に公募に出せるものではなかったので、いつかじっくりと書き直したいと思っています)。

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その時に、上賀茂神社の七不思議の存在を知ったのです。「物言わぬ神主」、「加茂の神能」「御扉の狛犬」、「車返しの桜」、「大田の沢の杜若」、「加茂の勝手火」、「楠木の化石橋」。

昔から、なんとなく七不思議という言葉に惹かれる傾向があります。その場所の記憶を留めたいと思う無名の語り手たちがいて、それが途切れることなく語り継がれることによって、存在していられるもの。最近は学校で七不思議が語られなくなりましたが、七不思議ってその場所を知る人たちのリレーのバトンみたいだな、なんて思います。

京都の七不思議と言えば知恩院。こちらは随分前に銀閣寺へ行く途中に立ち寄りました。ここの七不思議も「忘れ傘」「抜け雀」など魅力的なのですが、上賀茂神社の「物言わぬ神主」、「大田の沢の杜若」、「御扉の狛犬」に創作意欲を掻き立てられてこちらに決めました。

「物言わぬ神主」とは、昔、精進潔斎中の神主が一般人と言葉を交わしてはいけなかったことを指しています。「大田の沢の杜若」は神社の東側に広がる池に手を入れると腐ってしまうとされ、「御扉の狛犬」は悪事を働いた狛犬の影が本殿と権殿の扉近くに描かれたのだと言います。

今回は残念ながら狛犬を確認することはできませんでしたが、渡ると長生きできるという「楠木の化石橋(長寿橋)」だけはしっかり見てきました。五月になれば二万五千株の「大田の沢の杜若」が見られるため、いつかまた再訪したいと思います。

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上賀茂神社を後にして、今度は金閣寺へ。金閣寺の近くにある「花巻屋」で遅めのお昼を取ってから、観光客の波に混ざりました。

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さすがに金閣寺は海外からの観光客であふれています。あちこちから「ゴールデンテンプル……」という感嘆した呟きが聞こえてきました。
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あまりにも人が多いので「観光向けのゴールデンテンプルを造ったらいいのに」なんてブツブツ言っていましたが、黄金に輝く金閣寺はやっぱり綺麗で、こんな風に海外の人と日本文化を一緒に再確認できるのもいいものだな、なんて思いました。まあ、帰り道で人ごみにのまれるとまたイライラモードに戻って、「観光向けのゴールデンテンプル…」と同じことをブツブツ言っていましたが。

最後は四条烏丸のスタバで休憩して、帰路につきました。

ところで、今回は訪れなかったのですが、京都の一乗寺に私のお気に入りの本屋があります。雑誌でもよく紹介されているので、「けいぶん社」の名前を知っている方は多いのではないでしょうか(イギリス紙「ガーディアン」の「世界の本屋ベスト10」でも紹介されたそうです)。

私が初めてこの書店を訪れたのは、確か高校一年生の春、だったと思います。大阪に住んでいた頃から東京に戻った今でも、一年に一回は必ず訪れる京都ですが、「観光」を始めたのはほんの数年前。それまでは伏見稲荷での参拝や買い物など、親の用事についていくだけでしたが、初めて自分から行きたい、と言って連れて行ってもらったのがこの本屋でした。

品揃えがとても個性的で、間羊太郎の『ミステリ百科事典』と巖谷國士(文)桑原弘明(作)『スコープ少年の不思議な旅』を購入して帰りました。京都の主要観光地を訪れたあとで、もう一度、自分だけの京都探しに行きたいものです。


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by white12211122 | 2016-04-28 17:06 | お出かけ | Comments(0)

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去年の年末に、十年来の親友と京都の宇治に行って来ました。

大阪発で、大体一時間くらいです。最初は岡山辺りまで考えていたのですが、年末は観光向きではないということで断念して、宇治もかねてから気になっていた源氏物語ミュージアムが閉まっていたため、源氏物語・宇治十帖の舞台になった土地を、のんびりぶらぶらすることになりました。

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京都に溢れる観光客も宇治には足を運ばないようで、年末の静けさのなかを二人でのんびりと歩いていきました。

源氏物語で宇治が舞台となるのは、「宇治十帖」と呼ばれる「橋姫」から「夢浮橋」まで。特別源氏物語が好きなわけではないけれど、ドイツ文学科時代にいくつか履修していた日文科目のうちの一つが宇治十帖でした。

都から離れた物寂しい土地で、成就しない恋が交差する。そこは少し非日常的で、都とは違う一種特別な空間を形成している。

いつの間にかそんなイメージが頭のなかに出来上がっていて、年末で人気のない宇治はまさに私が思い描いていた情景にぴったりと重なりました。


 長い橋を渡って最初に向かったのは、平等院の対岸にある宇治神社と宇治上神社。上下二社で一体のこの神社が分離したのは明治時代だといいます。

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宇治神社といえば見返りうさぎです。正しい道へと導く神の使い。後ろを振り返りながら宇治神社の御祭神を先導したことからそう呼ばれています。宇治という地名も、菟道(うさぎみち)と書いて「うじ」と読んだことが由来となっているそうです。神社の眷属はどの動物も魅力的ですが、一見力のなさそうな小動物というところが新鮮です。

可愛いうさぎのおみくじを買って、今度は宇治上神社へと向かいました。二社で一体ですが、世界遺産に登録されているのは宇治上神社のみ。境内に湧き出ている桐原水は宇治七名水の一つであり、神社建築は日本最古だといいます。

ここでは水色、黄色、ピンク色と色とりどりのパステルカラーなうさぎみくじがそろっていたので、友人はピンクを、私は水色を買いました(色の選択も、十年前から変わっていません)。

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そして、最後にこちらも世界遺産の平等院へ。夕霧が源氏から相続した別荘のモデルは、平等院であるとされています。翼を広げた鳳凰に似ていることから平等院鳳凰堂と名付けられたこの寺院は、極楽浄土を模していると言われるほど。

実は中学一年生の頃に遠足で来ていたのですが、当時同じクラスで隣の席だった友人と十一年後に再び訪れるなんて、なんだか不思議です。

そんなことを言ったら、「また過去のこと言ってる。ほんまに思い出を大事にするなあ」なんて笑われそうなので、友人には言いませんでしたが。

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その後は大正時代に創業された「大正園」で閉店時間まで話し続けていましたが、四か月経った今では何を話したかほとんど覚えていません。相手は進級試験や国家試験の話を少し憂鬱そうに話し、私も迫り来る就職活動やら試験について話したのは確かですが、それは中学時代に定期考査へのちょっとした不安をべらべら話していたのと、何も変わっていないような気がします。

変化は大好きですが、あの頃から本当は何も変わっていないんだ、と感じるのも好きです。小学校六年生の夏に塾で出会った親友は、そんな「自分の核」みたいなものを再確認させてくれる数少ない友人です。

そんな友人と年末の静かな宇治を訪れたから、宇治十帖のイメージと合わさって、私の思う「宇治の風景」というのが固まって、記憶に残ることになったのかな、なんて考えたりもします。

ここからは風景論のようになってしまいますが、大学院の授業で、時折「風景の発見」というワードが近代文学との絡みで出されます。

風景とは人に見出されて初めて「風景」になるという考え方で、見る人の情感に彩られた情景――つまり、「内面化された風景」――その風景の発見から近代文学は出発したのだ、という論があります。

こんな話をすると一気に堅苦しくなりますが、ようは自分のなかに蓄積された記憶、知識、感情がその時の情感と合わさって、ただの景色から何か特別な意味を持つ「風景」を創り出していくのだとしたら、色んな人とこの先も特別な「風景」を創っていけたら素敵だな、と思ったのでした。

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by white12211122 | 2016-04-28 01:04 | お出かけ | Comments(0)