auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。テニスを辞めてジム通い始めました。就職決まったので次は修論です。

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岩手は曇り空の盛岡へ。

「あのイーハトーヴォのすきとほった風、

 夏でも底に冷たさを持つ青い空、

 うつくしい森で飾られたモーリオ市(…)」

とは、『ポラーノの広場』の一節です。

「イーハトーヴォ」は岩手、「モーリオ」は盛岡のこと。

実在の地名をもじった賢治の造語で、彼の心象風景で作られたドリームランドです。

残念ながら青い空を見ることはできませんでしたが、都会でもなく田舎でもない、独特の雰囲気を持つ街をゆっくりと散策してきました。

高校時代に訪れた場所ではありますが、今回はその時に行きそびれた「啄木・賢治青春館」がお目当てです。

その前に、ガイドブックに載っていた盛楼閣で名物の冷麺を。

名物を食べると、なにか達成感があるのは私だけでしょうか。

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周遊バスを使わずに、散歩がてら二、三十分ほど市内を散策。

駅から遠ざかるにつれて、怪しげな玩具屋さんやアパートよりも高い柳、いくつもの鳥居など、独特の景観へと変わっていきます。

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「啄木・賢治青春館」に行く前に、盛岡城跡(岩手公園)など、桜山神社界隈に立ち寄りました。

別の入り口付近にはもりおか歴史文化館がありますが、それ以外に広大な公園には何もなく、閑散としていました。

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夏に咲く白い花を見つけましたが、なんという名前なのかはさっぱりです。

気になるなあ、と思いながら、何枚か写真を撮って通り過ぎます。

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園内には知らない俳人の石碑がありました。

宮野小提灯句碑、とあります。

「月待つや 独り古城の 松のもと」

明治二十八年に盛岡に生まれ、昭和四十九年に亡くなった俳人には、どんな景色が見えていたのでしょうか。

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ひとしきり歩いて満足したところで、公園を去ろうとしたとき、足元をなにか黒いものが横切りました。

振り返ってみると、小さな黒猫がじっとこちらを見上げていたので、思わず写真に撮りました。

散歩中なのか、それともここに住んでいるのでしょうか。

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ずいぶん遠回りをして疲れ切ったところで、「啄木・賢治青春館」へ。

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小さな資料館でした。

賢治と啄木の年譜やゆかりの地、人物などについてのパネルが展示されています。

喫茶スペースがあったので、そこでリンゴジュースを頼んで休憩しました。

夜には台風が来るというので、今日の散策はここまで。

ずいぶん歩きましたが、二回目だからか、訪れた場所はいつもに比べて少な目です。

定番化された観光地を巡る「旅行」ではなく、「旅」がしたいと思いながら、結局は自分にとって楽しい散策が「観光地の多さ」に左右されているので、なかなか難しいものです。

岩手滞在は明日で終了ですが、おしゃれなカフェで小説でも書こうと思って二泊にしたものの、今回は旅に関して初めて失敗しました。行きたい所がもうなかったのです。

もっと色んな場所を訪れて、見たことのない面白いもの、独特の雰囲気を感じたい、という欲求があまり満たされなかったので、少しがっかりしながら帰路につきました。

賢治先生を追いかけて、盛岡で教師が出来たらどんなにいいだろう、と思ったこともありました。

あの時見た盛岡と、今の私が見た盛岡の違いは、「旅行」と「旅」の違いそのものかもしれません。

一回目は賢治にまつわる「観光化された場所の楽し気な雰囲気」を漠然と感じていたのが、今回は「観光地を行き尽して、自分の力でその街の空気を感じなければならない難しさ」を実感した、というところでしょうか。

日本にはまだまだ私の行ったことのない土地がたくさんありますが、どうやったら「旅」を楽しめるか、考える時がきたような気がします。




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by white12211122 | 2016-08-25 23:28 | お出かけ | Comments(0)
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岩手は花巻、宮沢賢治の童話村へと朝から足を運びました。

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高校生の時に一通り賢治ゆかりの地を訪れたので、今回訪れたのは童話村だけです。

白い空間のなか、一本の木に夕空と宇宙が溶け合っているーーその写真を一枚撮りたくて、花巻に泊まったようなものでした。

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どちらかと言えば晴れ女なのが幸いして、台風は二つも迫っていましたが、なんとか雨に濡れずに済みました。

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私の賢治好きは父譲りです。

小学校四年生の時に父の本棚で『銀河鉄道の夜』を見つけたのが始まりで、すぐに、その静かだけれど生命に満ち溢れたファンタジックな世界観が好きになりました。

それ以外では、『月夜のでんしんばしら』や『かしわばやしの夜』なんかが特に好きです。

高校生の時に家族旅行で来た場所を一人でなぞるように歩くのは不思議な感覚でした。

もう好き勝手に自分の足で色んな場所に行けるんだな、ということを再確認しているような。


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あいにくの天気でイギリス海岸までは行けませんでしたが、午後からは盛岡に行くことにしました。

賢治が生まれ育った花巻から、今度は青年期を過ごした盛岡へ。


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by white12211122 | 2016-08-25 23:00 | お出かけ | Comments(0)
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by white12211122 | 2016-08-22 15:45 | 小説 プロの作家を目指して
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京都は神泉苑、晴明神社、妖怪ストリート、仁和寺、清水寺という気ままな一日弾丸散策から一日おいて、(渋滞に巻き込まれたため)往復八時間の淡路島一泊旅行、それからまた一日おいて、今度は大阪から岩手に飛びます。

岩手は妖怪、伝承の息づく遠野、賢治の暮らした花巻へーー。

沢木耕太郎さんの旅エッセイ『旅の窓』に感化されて、色んな場所をショートエッセイ風に書いてみたいな…と思っていたところだったので、京都怪異めぐりの記事で、書き出しだけちょっと真似してみました。

一ページであれだけ<威力>のある文章が書けるようになったら、あんな感じのエッセイに挑戦してみたいものです。

(留学に憧れるようになったのも沢木耕太郎さんの『深夜特急』シリーズがきっかけでした)

岩手の遠野で行われる講演会を聴くために、今日は明け方四時起きでした。

今は伊丹空港でこの記事を書いています。

昨日は昼過ぎまでゴロゴロしていましたが、夕方から短編に書く予定の生魂神社へ(カッコつけて言うなら、取材をしに)行ってきました。

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織田作之助の像。こんなのあったかな、と思って覗き込んでみると、平成二十五年に設置されたものでした。

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そして、井原西鶴の像。

昔から「いくたまさん」の愛称で親しまれてきた生魂神社、小学校の頃はこの神社の夏祭りがクリスマスの次に楽しみでした。

じっくり見たことがなかったので、そんな思い出と一緒に、色々と新しい発見がありました。

飛行機がそろそろ出発の時間を迎えましたのでーー次は遠野、花巻まで、ごきげんよう。


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by white12211122 | 2016-08-21 06:55 | Comments(0)
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京都怪異めぐりの翌々日、淡路島の洲本に行ってきました。

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私一人なら旅行ではなく<旅>になるので、寝るだけだし、と安い宿を取るのですが、今回は家族旅行なので割りと良いお宿です。

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併設されている海辺のプールには家族連れがたくさん。私は泳ぐのが好きではないので、写真を撮りに行ってきました。

リゾート地らしい写真が撮れて満足です。

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部屋に露天風呂がついていたので早速入浴。

その後、大浴場に一回、部屋の露天風呂に翌朝含めて二回と、温泉を堪能して帰りました。

食べ物の写真を撮る練習も兼ねて、ひたすら食っちゃ寝。

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夜は満月を見ながらワインを。

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弾丸スケジュールに慣れている身としてはもっと動きたい、と思いますが、一応観光地化している?レトロ小道も見て来ました。

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観光地ではないなあと思いますが、味のある通りでした。


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by white12211122 | 2016-08-20 20:47 | お出かけ | Comments(0)
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酉の刻、暮れ六つ。

夜の七時に、京都は洛北、清水寺を訪れました。

八月十六日は千日詣りの日。

一日の参拝で千日分のご利益があるという、ありがたい日です。

夜間参拝ということで、ライトアップされた清水寺が、群青色の宵闇によく映えていました。

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まだライトアップされる前に、暇潰しに「胎児めぐり」をしました。薄暗い階段を降りていくと、そこには完全な闇が。

視界が黒に塗り潰されて、何も見えません。実際には短い間だったのでしょうが、「先が見えない」と長く感じるものです。

壁を手で伝い歩きながら、だんだんと思考すらも闇に呑まれていきそうでーー思いがけず、不思議な体験をしました。

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たくさんの風鈴が風に揺られて一斉に鳴り響きます。

まだ完全に夜になる前の仄かに明るい宵闇が、人も風景も同じ色に染めて、市内の光が遠くにぼんやりと見えるだけ。

そこへ風鈴の涼やかで凛とした音が加わって、一種の異界的な空間を作り上げていました。

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清水寺にも怪異はたくさんあります。

清水寺の石段下で、滝の音が異常な音を響かせている時は、天狗が荒行をしていると言います。見に行った男は襟首を掴まれて投げ飛ばされ、元いた場所まで戻されていたとか。

ただ元いた場所に戻すだけ、というのが、残酷さがなくて面白いと思います。

後は、七不思議はもちろんのこと、霊気を帯びた石、牛の刻詣り…清水寺は京都の東、四神のうち青龍が守護する方角にありますから、観音の化身である龍が真夜中に音羽の瀧の水を飲む、といった言い伝えもあります。

前回、夜の清水寺を訪れたのは高校の時。ライトアップされた夜桜がとても綺麗でした。人はいましたが、今ほど外国からの観光客もいなくて静かだったような気がします。

今回は久しぶりに、そんな静かな京都を思い出しました。


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by white12211122 | 2016-08-20 20:00 | お出かけ | Comments(0)
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京都は洛中から洛西へと移り、仁和寺を訪れました。

仁和寺と言えば『徒然草』の「仁和寺にある法師」。

国語の教師なら仁和寺くらい行っておかないとね、と昔ある先生がおっしゃっていたのが記憶に残っていたためです。

後から調べて知ったことですが、『京の桜は東の清水、西の御室(おむろ=仁和寺のこと)』で、「彼女は御室の桜やなあ」とは、白く気高い清廉さから可愛い人を指して言う言葉だそうです。

ちなみに仁和寺にも怪異があって、仁和寺の六本杉の梢に愛宕や比叡山から飛んできた天狗が並び、「天狗評定」というものを行うそうです(ーーあ、こんな話も書いてみたいな)。

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なんとなく小さなお寺を想像していましたが、実際には大きな門に広大な敷地、日本美溢れる庭に五重塔と見所が満載でした。

まずは有料の庭園に足を踏み入れ、松の木と白砂を横目に奥へと進みます。

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夕方四時の仁和寺は人も疎らで、ゆっくりと余裕を持って見て回れました。

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「この歳になってようやく日本庭園の良さがわかった」

庭の写真を撮っていると、私より少し年下くらいの女の子二人組みがそう話しているのが聞こえてきました。

「小学校の遠足とか興味なかったし、あんまり若い頃に行っても意味ないよね」

意味はないーーのだろうか。

ちょっと考え込んでしまいました。

そんなことはない、意味のないものはない、と一言で片付けてしまうのは簡単ですが、自分の価値観で意味がないと言っている側に、そんな曖昧な反論は響かない。

私自身も、両親や祖母連れられて、幼い頃に何度も高野山や伏見稲荷を訪れましたが、なんだか古めかしいつまらないもの、というイメージが染みついていました。

それが、急に興味を持つようになったのは、彼女たちの言うように二十歳を越えてからでした。

十代の頃には興味がなかったものに関心を持つようになるーーその過程には、きっと自分だけの「過程」があって、それが自分を形作っているに違いない。

その過程ときっかけが自分の言葉で説明出来るようになったら、人間的に深みが増すーーつまり、成長できるんじゃないか。

そんなことをつらつらと考えていました。同じように観光している人たちの言葉から、今回はそんな発見がありました。

日本の庭は思索の場所。空間を生み出す建築が、そこに訪れる人との接触が、何かを発見させてくれる、そんな場所。

実際に行って自分の目で見ることーー明確に言葉では表せませんが、確かに自分のなかに経験がまた一つ積み重なったように思います。

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庭園を出て、一番奥まで進んで参拝して一時間。

五時を回って、京都中の神社仏閣が門を閉じる頃ですが、八月十六日の清水寺は特別です。

バスで四条河原町に向かい、そのまま帰る予定でしたが、夜間参拝も可能な千日詣りと知って予定を変更。

急遽、洛北へと向かうことに決めました。

それにしても、仁和寺の法師が石清水八幡宮に行く話なのだから、石清水八幡宮に行くべきだったのでは?

と、気づいたのは帰宅した後でした。

もっと朝早くに起きていればと悔やみますが、仕方ありません。

悔し紛れに携帯で検索してみると、仁和寺から石清水八幡宮まではバスと電車を使っても一時間半。

徒歩ではーー約四時間。

昔は携帯のナビなんて便利なものはありませんから、もっと時間がかかったのでは?

と思い地図を調べてみると、真っ直ぐに下っていけばたどり着くということがわかりました。

桂川まで歩いていけば、真っ直ぐに下るよりは遠回りになりますが、宇治川、淀川、木津川が合流するところまで行けば、石清水八幡宮の近くまで道案内無しでたどり着けそうです。

なるほど、と一つ学習。

自分が徒然草の「仁和寺にある法師」を解説することになった時に、単に仁和寺の法師が石清水八幡宮という場所に行った、という平淡な解説だけで終わらないように、どうすれば面白くできるかーー。

具体的に考えるには、やっぱり現地に赴くことが大切かもしれません。

次は秋か冬にでも、石清水八幡宮に行ってみるつもりです。


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by white12211122 | 2016-08-20 15:20 | お出かけ | Comments(0)
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洛中は妖怪ストリートこと、一条通りを訪れました。

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一条通りと言えば、百鬼夜行です。

一条通りに軒を連ねる大将軍商店街の店先には、妖怪ストリートということで妖怪の像が置かれていました。

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町おこしの企画だそうです。

しばらく歩いていると、一際目を惹く妖しい店がありました。

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妖怪っぽいグッズを販売している不思議なお店でした。

しおりを二枚買って店を出ると、一条通りにあるという百鬼夜行資料館を目指します。

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資料館は無人でした。

二階は百鬼夜行、付喪神の説明と妖怪の人形たちが出迎えます。

三階はさらに不思議な空間でした。

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薄暗い空間に、妖怪のいる茶室。

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札の張られた冷蔵庫。

のんびりと休憩ーーといった雰囲気でないことは確かですが、たった数分間で異界に迷い込んだ気分を味わえました。

その後立ち寄ったのが、大将軍八神社。

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「大将軍」とは、陰陽道で方位・暦の吉凶を司る方位神・星神のことで、神社には天球儀が収蔵されています(後で知ったので、残念ながら、今回は見ていません)。

西方の神でもあるため、鬼門と同じく、厄災をもたらす天門である北西を守護しているのだとか。

あまり広くない境内ですが、一条通りにあっても存在感を発揮しています。

私が訪れた時には、観光客は誰もいませんでした。

静かな商店街に立ち並ぶ商店と妖怪の像、妖しい店、古くから都の一角を護ってきた神社ーー滞在時間は一時間にも満たなかったのに、濃厚な空気の流れる道でした。





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by white12211122 | 2016-08-19 19:00 | お出かけ | Comments(0)

鵺大明神社から炎天下を二十分ほど歩いて、晴明神社を訪れました。

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そこまでの道のりも、昔ながらの日本家屋と小さな祠が軒を連ねる住宅街で、人通りは少ないものの、年齢の離れた知り合い同士が気さくに挨拶を交わす姿が見られました。

知り合いどころか同じ年齢層がいるかもわからないようなマンションに引っ越してからは、久しく見ない光景です。

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晴明神社はさすがに観光客で賑わっていました。

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晴明の逸話がパネルで紹介されていたり、神社認定の五芒星グッズのお店があったりと、結構有名な観光地になっているようです。

五芒星のマークがついているだけじゃないか、と思いながら、気づけばファイルを購入していました。

(使うから、というのは良い言い訳の言葉です。そのせいでマグカップが使いきれないくらい増えたのに、まだ学習しません)

境内に復元された一条戻り橋の隣には式神らしき銅像がありました。

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本物の一条戻り橋は見忘れてしまいましたが、神社の近くにちゃんとあります。

安倍晴明とと言えば陰陽師。

陰陽師と言えば、中学二年生の頃にはまった角川ビーンズ文庫の『少年陰陽師』を思い出します(私が唯一好きだったライトノベルでもあります)。久しぶりに読み返してみたくなりました。

一条戻り橋ーー死んだ人が甦ったという逸話や、晴明が式神を待機させていたという言い伝え。ここも複数の伝承を持つ特別な場所です。

晴明神社を後にして、次はバスに乗って北野天満宮前へ。

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北野天満宮には高校時代の遠足で訪れていたので立ち寄らず、近くのお店で昼食をとることにしました。

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名物がうどんということで、親子丼とうどんのセットを注文。うどんの出汁がいかにも京風で美味しくいただきました。


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by white12211122 | 2016-08-18 15:00 | お出かけ | Comments(0)

京都は洛中、二条城の周辺で怪異めぐりをしてきました。

伝承が多く伝わる古の都ですが、この辺りは特に、平安の頃には<結界>の「内」と「外」の境界にあたる場所でしたから、興味深い話がたくさんあります。

まずは二条城前駅を出て、神泉苑へ。

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この「放生池」と呼ばれる神泉苑の池には、雨乞いに応じる龍神、「善女龍王」が祀られています。

空海と守敏の雨乞いの呪法比べが行われた折りに、守敏が国中の龍神を瓶に封じてしまったのですが、この善女龍王だけは免れていたので、空海が勧請して以来、神泉苑の池に棲むようになったのだそうです。

それから、これも伝承によると、神泉苑は源義経と静御前の出会いの場でもあるのだとか。

一つの場所に想像力を掻き立てられる逸話がいくつも残っていると、散策のしがいがあります。


この日は二条城の休城日だったので、お城は素通りです。

二条城自体よりも、今回のお目当ては朱雀門跡です。

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今では石碑が一つ残るだけの朱雀門ですが、平安の時代には公的な儀式が行われる象徴的な場所でした。

内裏が移動して荒れてしまってからは鬼が現れると噂され、朱雀門の鬼伝説が語られるようになるのですがーー。

そうした経緯を経ていながら、後世で「鬼と人との交わり」がいくつも語られているところが面白いと思います。

私が特に好きなのが、鬼から贈られたという笛の話です。

そこにいる<人でないもの>を退治しないって、特殊な物語じゃないでしょうか。そんな話ばかりではありませんし、鎌倉時代になると妖怪退治ものが流行りますが、日本の<人外>との関わりって他の国と比べても特殊だと思います。

怖い、というか、怪しいものに惹かれる性質でもあるんでしょうか?


朱雀門跡を確認して、お次は二条公園へ。この公園には鵺大明神社と鵺池があります。

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鵺大明神社、という名称から立派な神社を想像していましたが、公園の端に鳥居と祠がひっそりと佇んでいました。

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そして、そのそばには神泉苑と比べて、ずっとこじんまりとした池が。

源頼政が鵺を退治したときに、矢じりを洗ったと伝えられている池です。

炎天下の公園ですから、園内には木陰のベンチで休憩している外国人観光客の女性が一人いるだけで、一見何の変哲もない池の写真を色んな角度から撮っている私をぼんやりと眺めているようでした。

二条城前駅で降りた観光客はこんな盆明けの真夏でも少なくなかったのに、あまりにもマニアックな怪異めぐりをしているうちに、気づけば人影がほとんどない、静かな道へと引き込まれていました。

ところで、鵺というのは妖怪のなかでも特に不思議な存在だと思っています。トラツグミという鳥の声が、闇夜を怖れる人々の想像によって不吉な妖怪へと変わったわけですが、この鵺というのは、ひたすら退治する対象とされているーーそんなイメージがあります。

鵺について詳しく調べたことがないので、鵺というのは何を象徴していて、昔の人々にとってどんな存在だったのか、鵺という架空の存在を生み出したのは人間のどんな心性を示しているのかーー興味は尽きません。

昔の人々にそんなつもりはなかったでしょうが、想像上の生き物やファンタジックな逸話は、人以外のもの、現実にありえないものを本気では信じなくなった後世の人間にとって、想像の幅を広げてくれる、過去の人間からの贈り物のようにも感じます。

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by white12211122 | 2016-08-17 21:00 | お出かけ | Comments(0)