人気ブログランキング | 話題のタグを見る

auf der Reise~旅の空~

white12211.exblog.jp

作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

ブログトップ
親戚の繋がり、自分のルーツ_c0330562_22395416.jpg

法事で静岡まで行って来ました。

父の従兄弟が住職を勤めるお寺で、幼い頃に一度訪れたきりでしたが、今でも印象深く記憶に残っています。

玄関に石で落書きをしたり、かくれんぼで掘り炬燵に潜り込んで誰も見つけられなかったり、そこらじゅう走り回ったり……(悪ガキや)

住職のほうもはっきりと覚えていたようで(間柄は従兄弟叔父になるので、以下省略して叔父と呼びます)、私を一目見るなり、「あの時はお転婆だったのに、大人しくなったね!」と笑っていました。(スーツじゃ暴れられません笑)

今回、急に父の叔父と叔母の法事に足を運ぶことにしたのは、「親戚」というものに興味を持ったからでした。

そもそも親戚があまり多くなく、おそらくは両親や祖父母の代から疎遠になっている家もあるのでしょう、さほど親しくない親族が一同に介して食事をする……という場面に遭遇したことがなく、親戚といえばしばらく顔を合わせていなくても大体の近況は伝わっているような、ある程度親しみを持てるもの、というイメージでした。

今回、血は繋がっていないけれど遠縁にあたる人々を見てきましたが、総じて穏やかそうで、互いに名乗ることはなく、ちょっとした世間話を交わしてお開きになりました。適度な距離感、面倒くさそうな人はいないようだという直感に一安心(既に剪定された後だったり/笑)

十人にも満たない「遠縁の人々」を見て、納得しました。

(ふうん、家系図ってこんなふうに広がっているんだな。)

自分のルーツ、あるいは属するものの一端を見たり、家系図のなかで自分の立ち位置を確認することは、壮大な言い方をすれば「自分の歴史を紐解く作業」だと思うのです。

自分の立ち位置や歴史の流れを感じられないと、閉塞感に見舞われるのではないか。かつての長屋的な教育の内には、探さなくても常に自分のルーツを感じられる安心感もあったのではないかな、と想像してみたりします。

「またおいで。泊まりにでも、遊びにでもいい」

お堂から始まって、敷地内を丁寧に案内してくれた叔父は、友達も呼んでいいよ、と言いました。合宿やヨガ教室などに場所を提供して、もっとお寺を活用してもらうことを考えているのだそうです。

叔父にそう言われたとき、法事に来て良かったと思いました。

幼い頃の思い出のなかで強い存在感を放っていたこのお寺ですが、私にとっては気軽に遊びに行ける場所ではありませんでした。こういう法事という名目がなければ、二度と来られないかもしれない場所だったのです。

それが今回、もう一度遊びに行ける場所になった。

血の繋がりがあって、幼い頃の自分を覚えていてくれる人の「またおいで」という言葉は、繋がりを感じさせてくれる特別なもののようです。


親戚の繋がり、自分のルーツ_c0330562_22404579.jpg

親戚の繋がり、自分のルーツ_c0330562_22413030.jpg

親戚の繋がり、自分のルーツ_c0330562_22422310.jpg

親戚の繋がり、自分のルーツ_c0330562_22430802.jpg

親戚の繋がり、自分のルーツ_c0330562_22435241.jpg

ロバとヤギとポニーのいるお寺。
敷地内改造中ということで、次回が楽しみです。
興味を持ってくれる友達がいたら、一緒に遊びに行ってみようかな。

印象的だったのが、父がこのお寺で遊んでいたときの話。
夏休みになるたびに遊びに来ていたそうで、父の少年時代の話を他の人から聞く、貴重な体験でもありました(笑)

# by white12211122 | 2018-07-01 20:59 | お出かけ
2017年
1月
特集陳列 生誕300年 伊藤若冲展/京都国立博物館

4月
ミュシャ展/国立新美術館

5月
バベル展/東京都美術館

9月
ベルギー奇想の系譜展/渋谷文化村ミュージアム

10月
怖い絵展/上野の森美術館

11月
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢/東京都美術館
麻田浩展/練馬区立美術館

12月
菊川英山展/太田記念美術館

2018年
2月
幕末・明治 激動する浮世絵展/太田記念美術館

3月
ブリューゲル展/東京都美術館

5月
江戸の戯画展/大阪市立美術館
ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信/あべのハルカス
光琳と乾山展/根津美術館

7月
江戸のなぞなぞ判じ絵展/細見美術館
ミラクル・エッシャー展/上野の森美術館

9月
土偶展/東京都国立博物館
没後50年 藤田嗣治展/東京都美術館
東京・文学・ひとめぐり-鷗外と山手線一周の旅展/森鷗外記念館

10月
マジック・ランタン 光と影の映像史展/東京都写真美術館
フェルメール展/


こうして並べてみると、去年は美術館めぐりの一年だったなあ、としみじみ。

帰省で関西の展覧会を観られたのもよかった。

大阪に住んでた頃、もっと展覧会に行けばよかったなあ。ルーブル美術館展とモディリアーニ展しか行かなかったような。


# by white12211122 | 2018-06-29 22:22 | 美術館・博物館巡り

明月院ブルーに囲まれて

明月院ブルーに囲まれて_c0330562_21365361.jpg

明月院に咲く紫陽花の、深みのある青を「明月院ブルー」と呼ぶそうです。

彼岸花や梅の頃にばかり訪れていましたが、先日ようやく、母と紫陽花の季節に来られました。

道端に咲く紫陽花が霞んでしまうほど、美しい青色の群れ。

早朝にはもっと幻想的な風景が見られるのでしょう。

人気のない明月院を夢想しながら、蝶の羽根のような花弁をじっと観察してみました。

紫陽花を美しいと思ったのは、これがはじめて。

紫陽花というのは、いつの間にか咲いて、いつの間にか散っている道端の花、だと思っていたものですから、なんだかぼんやりしてしまいました。

綺麗なものに囲まれるって、不思議な気分。

明月院ブルーに囲まれて_c0330562_21493953.jpg

明月院ブルーに囲まれて_c0330562_21503075.jpg

水に浮かぶ花びらが涼しげです。

明月院ブルーに囲まれて_c0330562_21514734.jpg

周囲を散策しながら、初訪問の古民家ギャラリーを覗いて、

明月院ブルーに囲まれて_c0330562_21521723.jpg

明月院ブルーに囲まれて_c0330562_21523959.jpg

今度は江ノ電に乗って腰越駅へ。

残念ながら生シラスは食べ損ねましたが、潮風と海の匂いを胸いっぱいに吸って帰ってきました。



# by white12211122 | 2018-06-28 21:36 | お出かけ

平成最後の夏だから


「もうアラサーじゃん、どうすんの」と男友達に言われ(君もだよ)、

「『あれは平成最後の夏だった……で語り出したいから夏の思い出を作るんだ云々』という宣言をTwitterで見かけて、

急に自己改造に乗り出した。

夏はなぜか、「青春」と呼べそうなことをやらなければと、何かに駆り立てられる。(これからは大人の青春だ、とカフェ会で盛り上がったのも、もう二年前……)

今回は悲しいかな、たぶん「年齢」に駆り立てられて。

27というと決して老けてはいないけれど、若くもなくなってくる自分を意識するであろう、微妙なお年頃。

なりたい自分って、どんなだったっけ。

そんなことを考える瞬間が増えた。


はじまりは去年の秋頃の断捨離からだった。

色んなものを捨てて、最近ようやく、色々とすっきりした。

余計なものは全て切り捨てる、と息巻いてとがっていた頃とはちがって、一つずつモノと向き合って、自分に問いかけて……そばに置きたいと思うものだけを残していく、静かな作業。

そうしてとうとう、今までは眠るだけの場所と目を向けてこなかった家を思い切って模様替えした。

テレビ台を本棚つきのテレビ台に、カーテンや台所ののれんを大好きな水色にして、水色のソファーを置いて。

昔から好きだった「どうぶつの森」みたいで、というか、一人暮らしを夢見ていた小学生の頃の夢がようやく叶って、なんで今までやらなかったんだろう、と拍子抜けしたぐらいだった。

気に入った家具に囲まれた生活は気分がいい。
それはたぶん、二十代後半になって、社会を経験したから。
深みが増したとまでは思わないけれど、身の回りの「モノ」が自分を表すような気がする。

内面の変化は、じわじわと年齢に伴って、ふとした瞬間に気づかされる。

家を整えてみると、今度は自分の体に目が向いた。

二十代前半の頃は苦痛ですぐに興味を失ったヨガも、今は体が喜んでいるのがわかる。

整体の先生は、筋肉が緩むと、後ろ姿がどっと老け込むと言っていた。

余分な肉を引き締めなくちゃ、体にイイものを食べなくちゃ。

それは人の目を気にしてとかではなくて、自分が《理想的な自分》になりたいと、そろそろそれを本格的に目指す頃だと、自覚したから。

二十代後半、平成最後の夏ーー自分にとってイイものを探す旅が、はじまったのかもしれない。

# by white12211122 | 2018-06-27 23:17 | 近況

ブログ開設三周年


ブログを開設して早3年……

(と言っても、半年ほど投稿していないので三周年と言っていいものかわかりませんが)。

作家になる夢については、今年中には出版できると思っていましたが、来年上半期に延長戦となりました。

一応、近づいてはいます。

今年の夏は連休を取れたので、色んな場所へ出かけたり、実家に帰省したり、今まで出会った懐かしい人達と

再会したりともりだくさんでした。

生徒が登校している日はなかなか休めませんが、夏休みや冬休みなんかは比較的連休が取りやすい、というのが

この仕事のいいところ。

今年の夏は長年の夢だった、

「港町(どこでもいっしょの「トロと休日」の舞台、三崎)で執筆活動」というものが実現できまして、

一人で気ままに散歩しながら、三泊四日、執筆活動に打ち込めました。



今年の目標は……実は、忘れてしまいました。

今年はもう「社会人生活に慣れる」という、ただそれだけですね!

作家デビューは来年に持ち越しになりましたので、来年の目標はもう一度、「処女作を出す」に決定。

本気度はこの十六年の執筆生活の中で一番です。

このブログに関しては、年末は今年観に行った展覧会のまとめをアップできたらなと思います。







# by white12211122 | 2017-12-01 14:33

by みっこ