auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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大学の授業 2:いじめについて


第二弾は、いじめについての授業。

教師を目指す学生にとって、熱くなるテーマです。

ああすればいいんじゃないか、こうすればいいんじゃないかーーという、生徒のことを真剣に考えた意見が教室で飛び交います。

が、実際の事例をほとんど知らない、あるいは結果しか知らない学生の論なので、どうしても自分の経験や理想に偏りがちになってしまいます。

そこで、教授は半期の授業で一つだけ事例を挙げて、グループディスカッションをさせました。

その手法というのが、とても良かったのです。

教授が実際に手掛けた事例を題材に、学生は毎週プリントで小出しにされる情報をもとにディスカッションを行います。

まずは登校拒否の中学生とのファーストコンタクト。いじめに遭って心を閉ざしている中学生と少しずつ心を通わせていくことによって、事実が次第に明かされていく。

情報が増えるたび、学生は先週の自分の案が逆効果であること、自分の思い込みの強さといじめというものの実態を知ることになり、一から考えを見直すという繰り返しを体験しました。

ここでも「いじめられるほうにも問題がある」とか、「立ち向かわなければ終わらない」、「逃げてもまた同じことが起こる」という意見が挙がりました。

私も気が強いタイプなので、それを他人に強制するつもりがなくても、どこかで「立ち向かえばいいのに」という考えが表に出てしまうのを自覚しました。

それは実際に壮絶ないじめに遭ったことがないから言えることであり、その人の辛さはその人だけのもので、当事者の感覚を尊重するということを知らない人間の、一方的な押し付け案であるーー。それに気づくことからこの授業は始まりました。

これは、結末を先に言ってしまうと、学生の学びには繋がりません。

誠実さや情熱だけではどうにもならない。理想論よりも目の前にいる一人の人間を見なければならない。

実戦に限りなく近いシュミレーションということで、毎回新たな発見に繋がる授業でした。

まさに戦い。一生の傷を遺すくらいなら、傷ついてボロボロになる前に逃げたほうがいい。いじめに勝ちも負けもないのだから、居心地の悪い世界に、命を危険にさらしてまで留まる必要はないと思うようになりました。





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by white12211122 | 2014-11-26 17:07 | 大学の授業 | Comments(0)