auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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~クリスマスマーケット⑫ チューリヒ~

ストラスブールのクリスマスマーケットで凍えた翌日、微熱でふらふらしながらも、予約していたバスでチューリヒへと向かった。フライブルクからバスで二時間。どうせバスの中なら誰も見ないだろうと思い、こっそりとマスクをつけた。

日本では風邪をひいたらマスクをつけるのは普通のことだが、実はドイツやその周辺地域では、マスクをつける習慣がない。つけていたとしたら、それは疫病患者ということになってしまう。数年前、福島原発の影響で諸外国が神経質になっていた頃、フランスの記事にマスクをつけた大勢の日本人の写真が載って、「日本はもうだめだ」と書かれていたのが、半ば笑い話として話題になった。もちろん疫病ではなく、花粉症だったのだが、まだまだお互いに知らない文化が沢山あるということだろう。

そんなわけで、こっそりとマスクをつけたのだが、バスがカーブを曲がる時、止まっていた自転車の男性が私を見て、「あっ!」という顔をした。あまりにもあからさまに驚くので、私は諦めてマスクを外したのだった。

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チューリヒの印象は「路地の多い水辺の街」だった。色んな街を訪れていると、大体「ここは一度来れば満足」、「ここは旅で来るのは楽しい」、「ここには長く滞在してみたい」の三つに感想が分かれる。チューリヒはあと数日滞在して、街の雰囲気を味わいたいと思った。

水が水を呼ぶ、とどこかで聞いたことがある。体内の水分が水辺に惹かれるという話だ。

路地を見ればその街の本質がわかる、というのは、誰か写真家の持論であったと思う。そこには歴史と生活が詰まっているし、人は狭い空間に原初的な安らぎを得るのではないか、という話。この街には、人が「なんとなく」惹かれる要素がある。

夕方になってあたりが暗くなり始めた頃、中央駅の中で開かれているクリスマスマーケットを見て回った。


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世界最大のクリスマスツリーがそこにあった。スワロフスキーで出来た巨大なツリーは、私が見た中で最も高価なツリーであったと思う。

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熱でふらついていたが、つらくはなかった。とてもゆっくり歩いていたからか、色んなものをじっくり観察できて、かえって良かった、とは言わないが、いつもと違う趣はあったかもしれない。

一通り見て満足すると、カフェに入って、温かい飲み物を片手に小説を書きながら、帰りのバスを待った。

一人で旅をすると、必ず誰かしらとの交流があるのだが、この日は珍しく静かな一日だった。





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by white12211122 | 2015-01-18 00:24 | ドイツ留学の思い出 | Comments(0)