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auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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ロンドン巡礼記①アールズ・コート駅から始まった

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昼頃にデンマークから飛行機で一時間半程でイギリスに着いた。

フランスのバーゼル=ミュールーズ空港(ドイツ・フライブルクの近く)からコペンハーゲンに移動する機内の中でもなかなか面白いやり取りがったのだが、デンマークからイギリスのロンドンに移動する際にも面白いことがあった。

バーゼルからの飛行機では、隣に座ったカップルが情熱的な口付けを繰り返しており、飛行機が飛んでいる間、二人の唇が離れていたのは私に質問した時だけだったと記憶している。

突然隣に座っていた男性の方が私に質問をしてきたのだが、それがフランス語だったため、何を聞かれたのかわからなかった。フランス人はいつも、フランス語で話しかけてくる。何故フランス語を話せると思ったのだろう、と首を傾げながら、私は私で

「ドイツ語話せる?」

とドイツ語で聞いた。今度は向こうが首を傾げたので、お互い仕方なく英語で話し始めた。

「君はデンマークに行ったことがある?」

「いや、これが初めてだけど」

「空港から市内まではどうやって行くか、わかる?」

「ああ、それなら――」

と説明すると、彼は「ありがとう」と言って、また彼女の唇へと吸い寄せられていった。

コペンハーゲンからロンドンに向かう機内では、テーブルに顔を伏せて眠っていたところ、通路側にいた女性に肩を揺すられて起こされた。なんだろうと顔を上げると、横を指している。ああ、窓側に座った人がトイレに行くのだろうと察して振り向くと、白髪で背の低いおばあさんが、座席の上で片足を上げているところだった。

一瞬混乱したが、どうやら私を起こさないようにと、肘掛に足をかけて、私をまたごうとしていたらしい。いやいや、それはさすがに無理でしょうと心の中で盛大にツッコミを入れつつも、席を立った。

――と、こういう小さなネタを拾いながら、空港からバスに乗り、予約していたホテル・オリンピアのあるアールズ・コート駅にたどり着いた。ロンドン市内の西側に位置するこの駅は、周辺にパブやレストランが集まっており、またいくつかの主要な線が通っているため、観光には非常に勝手がいい。

イギリスのアパート暮らしを始めるようだと、うきうきしながらホテルに入った。

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この日は一月一日だったのだが、店は普通に開いているし、日本のように門松が置いてあるわけでも、それらしい音楽が流れるわけでもない。そのため、人生で最も正月を感じない元旦となった。イギリスでは六日までがクリスマスシーズンであるため、クリスマスツリーやイルミネーションなんかを見ていると、自分はタイムトラベラーで、ヨーロッパで延々とクリスマスを繰り返すことになるんじゃないか――と、季節の感覚がおかしくなってくる。

昼はアールズ・コートにあるハンバーガーショップで、その夜はピカデリーサーカス近くの中華街で中華を食べて、パブでワインを一杯だけ飲んで宿に戻った。イギリスも物価は高いのだが、デンマーク程ではない。久しぶりにまともな食事にありつくことができ、明日から本格的に始まる「巡礼の旅」に心を躍らせながら、ベッドに入った。





by white12211122 | 2015-03-03 15:43 | ドイツ留学の思い出