2015年 03月 12日
ドイツ留学 ~フライブルクの石畳・シンボルマーク~
フライブルクの旧市街を歩いていると、石畳の道にモザイク画のシンボルマークが点在していることに気がつく。
看板も面白いが、石のモザイク画はフライブルクの特徴で、少なくとも私が訪れた他の街では見かけなかった。
全部写真に収めようと意気込んでいたのだが、なぜか途中でやめてしまった。
上手く撮れなかったからだろうか。確かに陰ったりアングルが悪かったりと、いい写真ではない。それに、あまりにも数が多いので、人に見せる気にならなかったし、私と同じようなことをしている人がいるとは思わなかった。
でもそれ以上に、石畳のモザイク画が私にとって、次第に日常の一部となっていったから、興味も薄れていったのではないかと思っている。この写真を撮った時はまだフライブルクに来たばかりで、私は観光者だった。ただ、八ヶ月の留学で市民になれたかと言われると、そこに至るには時間が足りなかったように思う。
この記事を書くにあたり、他のブログを検索してみたところ、シンボルマークの写真を載せている人は一定数いた。中には私が見かけなかったマークまであり、なんだかとても悔しくなった。今はシンボルマークの写真を全て撮りに、フライブルクをもう一度訪れたいとさえ思っている。
一つの街を知り尽くすのには、そこに何年も住まなければならない。このままフライブルクに一生残ったらーー本当にそんな道があるのだろうかと、半信半疑ながらも夢想していた時期のことを、ふと思い出した。
それは朝にベッドの上で、まどろみの中で思う、「もう少し眠っていたい、けれどそこから先は自分の為にならない睡眠」と言うようなものだった。
by white12211122
| 2015-03-12 00:09
| ドイツ留学の思い出