ドイツ留学~薔薇の月曜日 Rosenmontag~
2014年3月3日、フライブルクはRosenmontag(薔薇の月曜日)で盛り上がりを見せた。木製の仮面に独特の衣装、大きな鈴や木製の何か(店で売っていたが、何と言うのかは忘れてしまった)、ブラスバンドの隊列がマルティン門までの長い一本道を闊歩していく。
「ナリ、ナロ!」
そんな掛け声と共に、時折観客にいたずらをしながら。
Roseは薔薇だが、ライン地方の方言でrohsenは狂乱するという意味なので、「狂乱の月曜日」とも言われている。
この日、語学学校は休講で、教室全てを使ってファスナハト・パーティーを開催していた。
椅子取りゲームに風船割りゲーム。顔にペイントをして、写真を撮った。日本人は風景を撮りたがるが、ヨーロッパ人は自分の写真を撮りたがる。今撮った写真を送ってくれないか、と言われることも多く、気づけば留学先で知り合った友人がFacebook上で100人を超えていた。
「誰も知り合いのいない異国で、一から人間関係を築くこと」。留学三ヶ月目の頃は今とは違う焦り方をしていたが、あの頃望んでいたものは手に入った。町を歩いていれば、高確率で「やあ、Y」と知り合いに声をかけられる。親の転勤や上京で、地元の知り合いがほとんどいなかった私にとって、生活圏内で誰かと会うのは不思議な感じがした。