2015年 07月 11日
ドイツ一週間一人旅⑥~夜のドレスデン~
オペラハウスのすぐ近くには、バロック宮殿の傑作と言われるツヴィンガー宮殿がある。門をくぐり、広大な中庭に入ると、ぐるりと四方を囲む宮殿を飽きもせずに眺めた。
ドイツの街は素朴だけれど、領邦国家であっただけあって、どの街も独特の味を持っている。建築と空気、街並みと雰囲気。これだけ見ても、まだ新しい場所がある。「見たことのないもの」がこれだけあるのは幸せなことだと思う一方で、自分が狭い世界に生きていたことを、痛感したりもする。
ミュンヘンからバイロイト、そしてドレスデンへ移動するなかで休憩したとはいっても、ほとんど一日中歩き通しで、気づけば足が鉛のように重たくなっていた。ドレスデンで一泊すると言っても、明日の朝はポーランドのボレスウァヴィエツに出かけて、夕方にはベルリンに出発する予定なのだ。
今日は、もうここまでが限界だろう。絵葉書もしっかり買ったことだし、最後にヴェッティン家の君主の姿を描いた、長さ百一メートルもある壁画「君主の行列」を眺めて、宿へと引き返したのだった。
by white12211122
| 2015-07-11 20:00
| ドイツ留学の思い出