auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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エッセイを読む。〈1〉月波通信



昔から本好きではありましたが、ある時、エッセイにはまっていた時期がありました。

エッセイには、小説とは違う、リアルな魅力がある。見知らぬ誰かの話ーー「生活」「趣味」「考え」。そんな魅力に夢中になっていた時期があったのです。

お気に入りのエッセイを読み返してみると、自分がどんな人のどんな話に触発されたのかーーあるいは、触発され続けているのかがわかります。

それは、昔の自分について知る、新たな発見。


私が一番影響を受けたのが、イラストレーター河合美波さんのエッセイ『月波通信』でした。

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たぶん、人生で初めて読んだエッセイだと記憶しています。イラストと『月波通信』というタイトルに惹かれて、地元の書店で親に買ってもらいました。それまで文学作品ばかり読んでいたので、ちょっと渋い顔をされましたが。
引っ越しの話、家具の話、日曜大工、珈琲を豆から淹れること、家での女子会、カフェ、鉱物の収集……そして、好きな本の話。

考えてみると、いまの私の好みはこのエッセイに触発されて開花したような気がします。

私の人生のバイブル、沢木耕太郎さんの『深夜特急』もこのエッセイで知り、中学から高校までずっと好きだった江國香織さんも、ここに挙げられていた『ぼくの小鳥ちゃん』を読んだことがきっかけでした。椎名誠さんの『岳物語』もそう。

ただ、村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だけは、早かった。

私がエッセイにはまったというのは、小学校五年生から中学一年生までの間だったのです。

当時、これもまた何かに触発されて、私は友人との文通にはまっていました。この頃、初めて出したファンレターの宛先は、詩人の工藤直子さん。作家を目指すきっかけとなった憧れの詩人からお返事をもらえたことが嬉しくて、それ以後、他に二人の方にファンレターを送りました。そのうちの一人が、河合美波さん。

河合美波さんが好きだと書かれた本は全て読んだのですが、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』だけは早かったみたいです。

と送ったところ、梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』を勧められたので、しばらくは『りかさん』や『裏庭』などを読んで、読む本には困りませんでした。




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by white12211122 | 2015-09-09 19:10 | お気に入りの××× | Comments(0)