最後の春休み①尾道~商店街と猫と魔女~
学生生活最後の春休みということで、二泊三日の家族旅行に行ってきました。
場所は尾道と靹の浦。
まずは尾道から。

――尾道と言えば?
ガイドブックによれば、「坂の町」「映画の舞台」「猫」「尾道ラーメン」というキーワードが浮上します。
実際行ってみた感想は、レトロな商店街が印象的な、こじんまりとした海辺の町、でした。
一日あれば主要な場所は全部見てまわれますが、昭和を思わせ商店街の風景や、船に乗って気軽に他の島にいける解放感はじっくりと味わいたいところです。



尾道本通り商店街を練り歩いて、町で一番有名だという「朱華園」で尾道ラーメンを食べたら、ロープウェイで山の上へ。
「猫の細道」という、なぜか猫の集う細い路地には、不思議なカフェや小さなアトリエが密集しています。
私たちが入ったのは「ブーケ・ダルブル」。ハーブを自家栽培しているオーガニックカフェです。
注文をすると、店主の女性が庭へハーブを摘みに行きます。
店主、どことなくイギリスの魔女を思わせる服装です。
マロウとローズの紅茶を注文すると、〈小魔女〉と名乗る店主自ら、魔法をかけに来てくれました。

ネイビーブルーの紅茶にぎょっ。
色が変わると聞いてほっ。


「ここで魔法をかけます」
店主の魔女がそう言って透明な滴を垂らすとーー。


最終的に、燃えるような緋色へと変化しました。

やわらかな酸味の中に、ローズの香りがふわり。
まだまだ寒い海辺の風にあたっていた体が、ぽかぽかと温まってきます。
魔女の小さな魔法に満足して、お店を後にしました。

久しぶりに。
あけましておめでとうございます。
せめて挨拶文だけでも書こうと思いながら、新しい年になって二ヶ月半も過ぎてしまいました。
色んなところに出かけたりしたのですが、あまりに多くて記事にする気力がわかず……
四月からとうとう社会人になるので、春休みでこれならお出かけブログは無理かなあ、と思ったりしているのですが、ブログの方向性は考え中です。
なんかまた新しい方向で、もっと楽しいブログにしたいなあ……
あ、カフェエッセイとかいいかもしれません。
部屋が荒れ放題でオシャレとは程遠い感じなので、カフェにでも行って枯れた心を潤すということで……。

ところで小説の話ですが、打ち合わせ二回目が終わり、前回お渡ししていた四百枚越えの物語(勝手にシリーズ化していたもの)が「これでいこう!」とOKを出してもらえたので、いませっせと書き直しています。
第一章は面白い!と褒めていただけたのですが、次から変更箇所が増えていくので、春休み中にどこまで書けるかが勝負になりそうです。
今年の秋には出版にこぎつけられるよう頑張ります。
書籍化したらここで宣伝するのが目下の夢です。
あ、あと憧れの工藤直子先生に送ってもいいとおっしゃっていただいたので、本をお送りしたり……
小学生の頃に私の小説を読んでくださった文房具屋さんのマダムに会いに行ったり……
自分の本をテーブルに並べ悦に入ったり……
最後のは野望ですね。
欲望丸出しですが、今年もよろしくお願いいたします。