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auf der Reise~旅の空~

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作家を目指す院生です。ドイツ留学時代の日記を中心に更新していましたが、院試(転科)→就活などのドタバタ挑戦ブログだったり、お出かけブログだったりと、割りと何でもアリで色々やっています。美術館めぐりも少々。

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東京では十月から十二月頃まで、汐留で催される「ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち」展を、鹿児島市立美術館で先取りしてきました。

史学科の美術の授業で紹介された展覧会だったので訪れたのですが、実はこれを観るまでゴーギャンはどちらかというと嫌いなほうでした。よく観るタヒチの絵が、子ども心になんとなく生々しく写って、以来ずっと敬遠していたのです。

ですが、今回の展覧会はタヒチに行く前、フランスのブルターニュ地方、小さなポン=タヴァンという村での作品がメイン。

ゴーギャンは二十年の画業のうち、半分近くをフランスで過ごしたそうです。そのうち、この村で過ごしたのは三年ほど。

決して長くはありませんが、多くの画家たちとの交流、そこで生まれた新たな技法ーー地名からポン=タヴァン派と呼ばれたほどですから、短いからこその濃密な時間が流れていたに違いありません。

パンフレットによれば、ブルターニュ地方は海辺の景勝地で、ケルト文化などの伝統風俗が残る地域だそうです。

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今回好印象だったのは、やはりポン=タヴァンの風景を描いた様々な画家の作品を集結させていた点でした。自然はもちろん、民族衣装や当時の地形、建築などの資料としても面白い。

一番好きだと感じたのはロドリック・オコナーの「月明かりの公園」。その次に夕日が美しいピュイゴドーの「藁ぶき家のある風景」でした。

ゴーギャンの作品は十二点、ベルナールが十点、他は大体五点以内。前半にゴーギャンとベルナールが集中していたものの、後半はゴーギャンの作品が一、二点しか展示会されていなかったため、見終わった後にゴーギャンの印象が薄まっていたのが少し残念でした。

(ゴーギャンの「2人のブルターニュ女性のいる風景」、「玉ねぎと日本の版画のある静物」、「2人の子供」などは私もドイツ留学中に訪れたことのあるコペンハーゲンの美術館、ニイ・カールスベルク・グリプトテク美術館所蔵だそうですが、残念ながら私の記憶には残っていませんでした)。

今回この展覧会に来て良かったと思う点は、ゴーギャン=タヒチと思い込みから離れて、同じ画家の他の画風も観てみたい、ゴーギャンについても機会があればより深く知りたいと思うようになったことでしょうか。

何人か新たに知った画家もいたため、この辺でもう一度、今まで買った図録を見直してみようかな、と思いつきました。

今回ももちろん図録を買いましたが、ポスターにあった「2人の子供」で良かったのに、ずいぶん暗めの絵を持ってきたな、という印象でした。これから図録を買われる方、既に買ったという他の方の感想も気になるところです。
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by white12211122 | 2015-08-10 23:40 | 美術館・博物館巡り
No Museum, No Life?―これからの美術館事典

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江戸東京たてもの園を後にして、お次は竹橋にある東京国立近代美術館に行って来ました。

美術館自体の展示会ということで、一体どんな展示の仕方をしているのか、興味津々。しかも、「これからの~」という題からして、何か革新的な方法論を提示してくれるのではないか……と期待が高まります。

予想していたのとは違った雰囲気でしたが、展示は確かに従来にない斬新なやり方でした。

まず、ビデオがいくつかの箇所で再生されていたので、美術館に「音」が響いていました。最近は風景学の一環で「サウンドスケープ(音の風景)」というものを取り入れている所があると聞いたのを思い出しました。今回の展示会での「音」は風景とは結び付くものではありませんでしたが、音のある美術館ってあんまりないと思うんですよね。

それから、フラッシュ・動画禁止で写真を撮ってもいいということで、これは海外ではわりと普通のことですが、日本の美術館では珍しいなと思いました。オブジェを見ていると、少しトリックアート展に似ているような気もします。

この展示会は美術館に関する素朴な疑問、興味を引き出すことを目的としているようで、事典のようにABC順で項目ごとに分かれていました。

普段美術館に興味を持たない人向けといった感じなので、ちょっと物足りなかったのですが(例えばAはアーティスト=制作者、といった簡単な説明なので、結局新しい視点というほどではありませんでした。その意味では、良くも悪くも事典だなと)、写真が撮れたので楽しめました。美術館というと、どうしても高等な趣味といった堅苦しさがあるので、もっとオープンに遊び心を付け加えてみるのもいいかもしれません。

今回は五つの国立美術館(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立西洋美術館、国立国際美術館、国立新美術館)が合同で開催し、150の作品を展示し、加えて常設展にも無料で入れたので、本当に色々観ることができました。

以下、写真です。

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by white12211122 | 2015-07-24 22:27 | 美術館・博物館巡り

マグリット展


6月のはじめ、新国立美術館にマグリット展を観に行ってきました。

「貴婦人と一角獣」から「チューリヒ美術館展」と続いて、新国立美術館も今回で三回目です。去年までは三菱一号館美術館の方が好きだったのですが、今は(私の中で)こちらの方がホットな感じ。

マグリットの絵は「芸術作品として描かれた」というより、複雑な思考、斬新すぎる発想を「絵という手段で表した」という印象を抱かせます。絵を観て、彼の脳内の一部を覗く、あるいは思考の流れを感じる(それを心理学的に分析するのも面白そうではありますが、なんとなく無粋のような気もします)。

かといって、ただ観たままを受け取るだけでは、彼の絵に一種の不気味さを感じたまま通りすぎてしまいそうになる。

絵の裏側にある思考の流れ、存在を直感的に感じ取って、彼の脳内に広がっているであろう世界の「自由さ」に驚く。

体感型の展覧会だな、と思いました。触れられないのに、科学館にいるような気分になりました。

「だまし絵〈トロンプ=ルイユ〉」は目の錯覚というより、本物そっくりに描いて<騙す>ものだと私は思っているので、マグリットの絵はだまし絵なのかな、と疑問がかすめましたが、美術館巡りはあくまで趣味、学術的な専門知識は一切ないので、今度誰かに聞いてみようと思います。

それにしても、マグリットの描く青空って、どうしてあんなに綺麗なんでしょう。ファンタジー(虚構)の世界なのに、透き通っていて、吸い込まれそうになるほどの存在感を放っています。

いつものように画集と気に入った絵葉書を買って帰りました。次は国立新美術館でシャガールかキリコの展覧会をやって欲しいと思うのですが、何年後でしょう。

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by white12211122 | 2015-06-27 12:39 | 美術館・博物館巡り
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スイス・バーゼルの秋祭りHerbst Messeは五百年以上続く伝統的なイベントで、雨にも関わらず大勢の人で賑わっていた。

屋台の種類も豊富で、大がかりな遊具がずらりと並ぶ。

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既にフライブルクの秋祭りに行っていたので、屋台はもう見慣れた物であり、一通り見てしまうと満足した。

しかもこの日はやけに寒くて、体の芯から凍りつくような冷気だし、カフェに入るには物価が高すぎる。
そこで、前から人に勧められていたバーゼル美術館に足を運ぶことにした。

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日本の美術館が貧相に思えるほど、ヨーロッパの美術館は広いし大きい。

大きければいいという訳ではないけれど、建物すらも美術品の一つに見える。

この時やっていたのが、ピエト・モンドリアン展だった。

モンドリアンといえば、名前は知らなくとも、直線と赤、青、黄色の三原色を用いた抽象画をどこかで見たことがあるだろう。

私の家の引き出しに、ずいぶん前に祖母と母に連れられて、京都の国立美術館に行った時に買ってもらった絵葉書が何枚かしまってあるのだが、そのうちの一枚がモンドリアンの絵だった。

小学校三年生くらいの時で、この絵葉書が欲しい、と言ったのをなんとなく覚えている。

人の印象に残りやすい絵なのかもしれない。

話は逸れるが、祖母が絵画教室の先生を、曾祖父が画家であったので、子どもにしては割りと頻繁に絵に触れる機会が多かった。

だからと言って絵の知識が豊富かと言われれば全くそんなことはないのだが、今でも美術館に行くのは、たまにやる趣味のようになっている。

留学中はクリスマスマーケットと並んで結構な数の美術館を訪れたので、そのうちリストでも作成しようかと思う。

モンドリアンの話に戻るが、カンディンスキーが「熱い抽象」なら、モンドリアンは「冷たい抽象」と言われている。

確かに、適当な直線と色の組合せなどではなく、余計な感情を抑えるようなストイックさのようなものを感じる作品だ。

他にも様々な宗教画や抽象画を観たはずなのだが、今はもうモンドリアンの絵しか思い出せない。



by white12211122 | 2014-11-30 16:58 | ドイツ留学の思い出

チューリヒ美術館展


今日は国立新美術館に行って来ました。

確か、「貴婦人と一角獣」以来。一年ぶりでしょうか。

留学中にバーゼル美術館には行きましたが、チューリヒはクリスマスマーケットしか行かなかったので、有名な?美術館あったのか……!! と微妙に悔しがりつつ。

いま書いてる小説の主人公が、ちょうど平日に美術館に行こうとしているところでしたから、小説の取材も兼ねて12時くらいに行きました。

平日で、しかも雨だし、と期待していたのですが、そんなに空いているわけでもなく。年齢層は高めで、学生がいるとすぐわかるくらいでした。

この前のヴァロットンといい、スイスが流行りなのか、と思っていたら、国交樹立150周年記念だったんですね。展覧会を通して祝うの、素敵だと思います(スイスでも、日本美術の展覧会はやっているんでしょうか?)。

とりあえず、日本初、とか書かれたら、行かないわけにはいきません(笑)

ヴァロットンの作品もありました。

有名どころがそろっていましたが、あまり見たことのない作品が多かったので楽しめました。

気になったのが、ダリとマグリット。

特にダリの絵が、私の心象風景に重なるというか、どこかで見たような……と思っていたら、父の書斎にあった図録を思い出しました。

小学校低学年の時に、勝手に引っ張り出して見た図録。強烈だったんでしょうね。心象風景っていくつかあるような気がするんですが、そのうちの一つはこの影響を受けたんだろうなあと。

いつかは自分の心象風景を文字で表現したいと思っているのですが……なかなか難しいですね。

美術館に行ったら必ず図録と気に入った絵のポストカードを一枚買います。

ポストカードはシャガールの「婚礼の光」。物悲しい雰囲気なのに、暗くはない。不思議な絵だと思います。

今回の図録は、カバーが三種類。

一種類は忘れましたが、モンドリアンとゴッホが数量限定だったので、モンドリアン、裏側がクレーの図録を買いました。

モンドリアンと言えばバーゼル美術館に行った時に展覧会やってたっけ。懐かしい。

ヴァロットンの図録は完売だったので後日配送ですが、まだ届いていません。手元に届くのが楽しみです。

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美術館の食堂でフランス料理、鶏肉のフリカッセを食べました。650円で、結構美味しかったです。

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さらにその後、卒論のために国立図書館に四時間ほどこもり、ライトアップされた国会議事堂を撮ってきました。

芸術の秋、最高です。来年のマグリット展も楽しみ。


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by white12211122 | 2014-10-02 01:00 | 美術館・博物館巡り

院試が終わってすぐに、母とヴァロットン展に行って来ました。

スイスの画家で、日本では初の展覧会だそうです。

今月の23日までなので、それまでには絶対見たい!と思っていたので、フラフラの状態で行きました。

いくつかオランダのゴッホ美術館で観た絵と再会したり、質感のある色彩に見惚れたり。裏側の視線、不安を煽る風景っていうのがツボでした。

去年と今年で一生分の美術館巡りをしたような気がしますが、またこういうマイナーどころがあれば足を運びたいと思います。

いつも必ず買う図録が完売していたので、予約して送ってもらうことになりました。

手元に来るのが楽しみです。

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by white12211122 | 2014-09-20 20:43 | 美術館・博物館巡り